1. 試合前の準備
▼試合、球場名の記入
- 試合前30分前くらいからシートノックが始まり出すので、スコアブックを取り出し、準備を始めます。
- シートノックが始まると場内アナウンスで、チーム、ベンチ入りメンバー、監督等の紹介が始まります。ベンチ入りメンバー全員を背番号順に、選手の名前と出身中学校を紹介してくれます。強豪私立校では全国各都道府県からの選手が紹介されることもしばしばです。そんなところも興味深く聞くと面白いです。
- 次にスターティングメンバー、先発メンバーは発表されます。誰が先発なのか、打順は入れ替えて臨んで来るかなど、チーム(監督さん)のこの試合への臨み方、考えが見えるところであり、自分の予想と比べる楽しみがあります。
- アナウンスと共に、先攻/後攻チーム、スターティングメンバー(選手名)、審判員は、球場のスコアボード(電光掲示板)に表示されます。
- さて、スコアの書き方ですが、一塁側vs三塁側でチーム名を記入することは当然として、「いつ、何処で行われたか」が分かるように年月日、球場名は記録の基本です。
- また、「どういった試合なのか(大会、予選、決勝とか)」も加えるとその試合の位置付けが分かります。
・日付 :試合の行われる年月日を記入
・大会/試合名:なんという大会の何回戦なのかを記入
・球場名 :試合の行われる球場名を記入
・対戦チーム名:対戦チーム名(一塁vs三塁側)を記入。先攻/後攻も併せて記入。
・試合時間 :試合開始時間・終了時間・所要時間を記入
▼天候や球場のコンディション
- 次に、グラウンドの状態、天候・風向きなどを記録します。
どんなコンディションの中で行われた試合か、プレーに大きく影響する可能性がありますので、記録していきます。変化があれば、その都度、メモを取るつもりで書き込めばよいでしょう。
- 球審、塁審の審判員の方の氏名も記録します。
大事な試合になればなるほど、球審は大きく試合に影響を与える存在で、1球の判定が試合を左右する場合があります。特に球審のクセ(例えばストライクゾーン低めコースに厳しい)を知っているに越したことはありません。
- 観衆、観戦席の混雑状況をメモしておきます。
次に同じ球場に来る時、来年来る時の参考になります。忘れてしまうので、記録します。
・球場状態 :選手のプレーに大きく影響するグラウンドの状態を「良好」等で記入
・天候/風向 :天候を「晴れ・曇り・雨・雪・小雨」等で、風向きを「左←右、右→左、センター↓本塁、本塁↑センター」、「強風、弱風、なし」等で記入
・観客数 :観客数を記入(混雑状況を記録)
・監督名 :監督の氏名を記入 ・・・・・・大会名簿、HP、もしくは試合前のアナウンスで確認。
・審判名 :主審、塁審(、線審)の氏名を記入
・放送者 :放送担当の氏名を記入 ・・・・・・試合前のアナウンスで確認。
スポンサーリンク
2. 野手の記号
▼1~9の数字(打順と守備番号)
- 先発メンバーを打順1~9番まで順に記入します。
- 守備位置、シートは数字(守備番号)で表します。野手の記号は、高校野球の場合は背番号がそのまま守備位置と同じであるのが通例ですね。
1:投手(ピッチャー)
2:捕手(キャッチャー)
3:一塁手(ファースト)
4:二塁手(セカンド)
5:三塁手(サード)
6:遊撃手(ショート)
7:左翼手(レフト)
8:中堅手(センター)
9:右翼手(ライト)
- 注意は、算用数字の数字と漢数字です。「1」は投手ですが、漢字の「一」は一塁手、「3」は一塁手ですが、漢字の「三」は三塁手のこと。新聞等での表記は漢字表記が多いので混同しないように気をつけましょう。
- 打ち方は右打ち:R、左打ち:Lで記入。
- 高校野球のときは、選手氏名の後ろに学年を丸数字(①:1年、②:2年、③:3年)で入れるようにしています。
- 先発メンバーを記入したら、こちらの気持も臨戦態勢です。
- 主審の「プレイボール!」宣言、ジェスチャーで試合開始です。開始時間の記録を忘れずにして下さい。試合開始、終了時間は場内アナウンスしてくれます。
3. マス目の使い方
▼マス目は擬似ダイヤモンド
- スコアのマス目、ひし形は、形の通り「ダイアモンド」を擬似して、右手から左回りに一塁、二塁、三塁、本塁です。一つのマス目で1打席、投球、打撃や走塁、守備の結果を示し、一球一球、打球ごとに記入していきます
▽得点、アウトカウント
- アウトカウントは、ローマ数字で表現します。I:1アウト、II:2アウト、III:3アウトと表します。
- 得点には投手の自責点とならない失点は「○」、自責点の場合「●」で表します。
- 残塁した場合、レフトオンベース(Left on Base)の頭文字、l※と記入。
※1、Iと区別のため、筆記体エルで表現。 - 3アウトチェンジしたら、最後の打者のマス目に//とチェックを入れます。
- 打者一巡した場合は、右隣りの次のイニング回数の欄にどんどん書き込んでください。上の表題のイニングの数字を書き換えればいいことです。
▽選手交代
- 選手交代は、その交代時点での波線入れてチェックします。
- 交代選手は当該選手の下段に新たに選手名を書き込み、どの時点から交代したか分かるようにします。
- 代打後、次の守備では再度交代、代走などもあります。
打順2番の選手交代であれば、12,22…と次々に数字を上げて下段に追加していきます。波線の横にこの番号(交代選手)を記しておきます。 - 守備からの交代は、1本波線、攻撃からの交代は2本波線で区別します。
- 投手交代は、1球単位でのボールカウントで交代したのか分かるようにします。あとで投球数が数えることができます。
スポンサーリンク