守備のスコアは、打者一人に対する捕球と送球の野手間の連係プレーによって結果が表されます。また打者の打球に対する結果だけではなく、その時の走者の動きに応じて進塁や失点を防ぎ、アウトカウントを稼ぐ必要があります。
そのため、打者、走者のマス目に打球の処理と送球、連係プレーを守備のスコアとして結果を記録します。
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1. 打球の捕球と送球、野手連係
- 捕球した守備位置と送球先の塁、送球の順序を「ー」で結び、補殺ー刺殺を表します。
▼併殺:ダブルプレー
- 三塁ゴロで一塁アウトの場合、5-3 です。三塁ゴロで一塁走者が二塁で封殺、併殺の場合は、[一塁走者]5-4、[打者](5)4-3となります。
併殺の場合は、打者間を「 }」で結んで、D.P.(併殺:ダブルプレー)と記します。T.P.(トルプルプレー)もあるかもしれません。
▼カバーリング
- 捕球した野手がそのままベースに入る場合は、一塁:A、二塁:B、三塁:C、本塁:Hのアルファベットの記号を使います。一塁ゴロを一塁手がとってそのまま一塁ベースを踏んでアウトを取る場合、「3A」で表します。
- アルファベットは本来、守備位置でない選手がカバーリングして入る場合に使います。投手前バントを投手が捕球して一塁へカバーリングで入った二塁手に送球した場合、1-4Aとなります。
- 打球を弾いて別の野手がカバーした場合は「・」で野手をつなぎます。例えば、投ゴロを投手がはじき、二塁手が捕って一塁に送球してアウトを取った場合、1・4-3で表します。
捕球、送球など連携プレーでボールに触れた野手をすべてを「-」、「・」でつないで記します。
▼挟撃・挟殺:ランダウンプレー
- 日本語では挟撃(きょうげき)、挟殺(きょうさつ)ともいう。英語では、ランダウンプレイ(Rundown play)といい、塁間に立っている走者をアウトにしようとする守備側プレイを指します。
- 挟撃プレーとなった場合は、アウトでもセーフでも関係した野手の番号を「・」でつなぎ、最後に送球した野手間を「-」でつなぎます。途中に失策が出た場合は、「E」を付けます。野手間で何度もボールを往復させて同じ野手が何度も触れる場合がありますが、補殺は1回、野手の動きをよくみて記録することが大切です。
2. 失策・野手選択
▼失策(ミス)
- 失策の記号は「E」Error:エラーで表します。捕球、送球、どこでエラーしたか失策した野手の横に表記がします。
- エラーにいろんなケースがあります。遊ゴロでトンネル、ボールをファンブルして一塁に投げられない場合、6E。遊ゴロを遊撃手が捕球して一塁送球するが、悪送球の場合、6E-3。遊ゴロを一塁送球したが一塁手が落球した場合、6-3E。
▼野手選択
- 野手選択は、FC(Fielder‘s Choice:フィルダース・チョイス)で表します。三塁ゴロなら、5FCです。
- 野選とは、打球を捕った野手が一塁で打者をアウトにできるのに、先行走者をアウトにしようと他の塁へ送球し、間に合わずに全走者を生かすことをいいます。
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