今年の秋季関東大会は台風、雨により延期が続き、先週は土日に開幕(開会式のみ)したものの試合が消化出来ず、台風明けの月曜日に1回戦を観戦(観戦記はこちら「國學院栃木vs市立川越」、「拓大紅陵vs慶應義塾」)、ついにこの土曜日、本日10月28日が決勝となりました。
今日も、また台風の影響から午後からは雨模様の予報され、試合開始時刻予定を1時間早く9:00開始でアナウンスされていました。今回は早い対応でしたね。素晴らしい、ありがたい。
さて、決勝戦のカードは昨日の準決勝で神奈川県勢、東海大相模(神奈川1位)と慶應義塾(2位)がいずれも敗退して、茨城1位.明秀学園日立と千葉2位.中央学院の戦いとなりました。
明秀学園日立は、青森県の光星学院(現八戸学院光星)を春夏通算8度も甲子園出場に導いた金澤成奉さんが監督されている。坂本勇人選手(巨人)、北條史也選手(阪神)、田村龍弘選手(ロッテ)を教え、2012年に明秀日立の野球部監督に就任された。
選手では細川拓哉君(2年)、増田陸君(2年)の2選手が注目。細川君は、横浜DeNAベイスターズの細川成也選手を兄に持ち、最速140キロ超えのストレート、打撃も良く、投打に期待。
また増田君は、昨日の慶應義塾戦でもHRを放っており、1番ながら強打者。
一方、中央学院は千葉大会で試合観戦「千葉県大会決勝(拓大紅陵戦)、準決勝(習志野戦)」しましたが、ここ数年、関東大会には名を連ねて確実に実力値を上げているチーム。今大会も花咲徳栄(埼玉1位)、東海大相模(神奈川1位)を破ってきている。
今年のキーマンは、エースで4番.大谷拓海選手(2年)。速球と切れるスライダー、落差あるフォークと多彩、打者としても県大会で2本の本塁打。準決勝の東海大相模戦では大谷君を温存しており、今日は先発か?見どころ。
両校とも来春センバツ出場は確実ですが、この試合に勝って優勝すれば、11月の明治神宮記念大会に関東代表として出場することとなります。今日の先発、どんな試合展開とするのか、楽しみです。
8:00頃に保土ヶ谷球場に到着しましたが、さすがに神奈川勢の試合ではないので観客はまばら、まだ余裕がありました。準決勝までのトーナメント表が貼られていました。
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明秀日立 5-6 中央学院 中央学院が中盤逆転、初優勝! 明秀日立、追撃及ばず準優勝
◆平成29年度(第70回)秋季関東地区高等学校野球大会 決勝
2017年10月28日(土)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
中央学院 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 11 | 1 |
明秀日立 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 9 | 0 |
(試合時間 2時間37分 8:54~11:31、保土ヶ谷野球場)
【明】上野、細川-高田
【中】畔柳、西村、大谷-池田
▽本塁打 増田(明) 長沼(中)
▽三塁打 田中(中)
▽二塁打 高田(明) 手塚(中)
◇戦評
先攻.中央学院、後攻.明秀日立で試合開始。
先発は、明秀日立が右腕.上野雄大投手(2年)、中央学院は右腕.畔柳舜投手(1年)、大谷拓海君(2年)ではありませんでした。
序盤は、2回に中央学院が1点を先制するも、3回裏に明秀日立が四球で出塁した9番.上野君を1塁に置いて、1番.増田陸君(2年)がボールカウント1-2で、左翼越えの2ラン・ホームランで逆転。先発畔柳君が降板して、2番手に東海大相模戦で完投勝利した西村陸投手(2年)が登板。
5回、187cmの長身から投げ下ろす上野君を4回までは捉え切れなかった中央学院の打撃が爆発。8番.西村君が左翼前安打で出塁、9番.手塚歩夢君(1年)が送りバント後、1番.宇田周平君(2年)が四球を選び、1アウト1・2塁。そこで2番.田中大暉外野手(2年)が右翼越えの三塁打で逆転。続く3番長沼航君(1年)が左翼越え2ラン・ホームランを放ち、一挙のこの回4点で5-2とした。
その裏から中央学院は右腕エース.大谷君を投入。しかし、明秀日立も研究尽くしたのか、苦にせず毎回出塁、追撃を開始。
交代直後の5回裏も2安打で1点を返して5-3として5回終了。
一方、明秀日立も6回からエースである右腕.細川拓哉君(2年)を投入して、両チームともエースを出して本気モード。
8回裏、9回表と両チームとも1点ずつ追加して、最終回裏の明秀日立の攻撃を迎えます。中央学院は8回裏に守備タイムを2回使い、9回までの最大3回分を使い切っていました。終盤の明秀日立の追撃、勢いから大丈夫かと気になりました。
まず先頭打者3番.池田翔君(2年)の中翼前安打、続く4番.芳賀大成君(2年)の右翼前安打でノーアウト1・2塁とします。この後、大谷君が5番代打山本君に対して四球を出して満塁へ。明秀日立の逆転ドラマが始まる予感がしました。
6番.鈴木翔太(2年)の打席、ボールカウント2-1でワイルドピッチ、3塁走者が生還して1点、走者2・3塁。鈴木君も四球を選び、再びノーアウト満塁。しかし、中央学院が踏ん張りました。2人の代打を打ち取り、最期はエース同士の対決で、大谷拓海君がと相手エースの細川君を三塁ゴロに仕留めて逃げ切りました。
中央学院、初優勝! おめでとうございます。
中央学院(千葉2位)が明秀学園日立(茨城1位)を破り初優勝、春夏通じて初の甲子園出場を確実とし、明治神宮大会出場を決めました。
しかし、明秀日立の追い上げも素晴らしかった。とても見応えのある試合でした。
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◇テーブルスコア
※スコアの付け方は自己流の部分があります。間違いもあると思いますが、ご了解下さい。
◇メンバー
《打撃》
【明秀日立】 | 打 | 得 | 安 | 点 | 盗 | 犠 | 四 | 振 | 失 | |
[6] | R 増田 6 | 5 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[9] | L 北野 9 ➀ | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[8] 3 | R 池田 3 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[4] | L 芳賀 4 | 4 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[7] | L 山口 7 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
PR | 山本 | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
[5] | R 鈴木翔 5 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[3] | R 佐伯 17 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
PH | L 有住 16 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
PR 8 | 岩田 8 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[2] | R 高田 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
PH | R 鈴木彗 13 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[1] | R 上野 11 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
1 | R 細川 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
【中央学院】 | 打 | 得 | 安 | 点 | 盗 | 犠 | 四 | 振 | 失 | |
[8] | L 宇田 8 | 4 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[7] | L 田中 7 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[5] | R 長沼 3 ➀ | 5 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[9] 1 | L 大谷 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[2] | R 池田 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
[6] | L 平野 6 | 4 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[3] | R 西山 14 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
[1] | R 畔柳 10 ➀ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 9 | R 西村 9 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[4] | R 手塚 4 ➀ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
《投手》
【明秀日立】 | 回 | 打 | 投 | 安 | 球 | 振 | 失 | 責 |
R 上野 11 | 5-2/3 | 27 | 91 | 8 | 4 | 2 | 5 | 5 |
R 細川 1 | 3-1/3 | 12 | 28 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 |
【中央学院】 | 回 | 打 | 投 | 安 | 球 | 振 | 失 | 責 |
R 畔柳 10 ➀ | 2-0/3 | 10 | 55 | 1 | 3 | 0 | 2 | 2 |
R 西村 9 | 1-3/3 | 8 | 29 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 |
R 大谷 1 | 5 | 27 | 109 | 7 | 4 | 3 | 3 | 3 |
※最高学年以外の選手には丸数字で学年を表記
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