投球のスコアは、野球の勝負の上では大いに興味があるところです。相手投手の投球術、捕手の配球のクセなど、分析することによって作戦を練ることができます。
高校野球を観戦していても、次の対戦する野球チーム、球児たちがスコアを記録して分析していますね。
スポンサーリンク
1. 投球、ボールカウント
▼ストライクとボール
- マスの左側に縦のマスがあります。ここには当該打席のボールカウントを記入する欄です。打者の結果だけでなく、この欄に1球1球のカウントを記録することで、その打席の再現性は大きく広がります。
- ボールカウントは、ストライク=“○“、ボール=“-“(または”●“)しかありません。またファアル=”ㇾ“をつけます。ファアルはストライクカウントです。ここまでで基本は終わりです。
- しかし、ストライクにもファアルの他、見逃し、空振りといったストライクか、更にバントをしようとしての空振り化ファアルかによって分類できます。以下の表の通りになります。
2. 球種とコース
▼9分割スタイル
- プロ野球の中継を見ていると、解説者がストライクゾーンを縦横3つに分けて9分割して球種、コースを1球ずつ記して、配球を開設している場面があります。
- 最近はTV中継だけでなく、インターネットのライブでも使われています。ビジュアルで非常に分かり易いと思います。
- ゾーンは捕手(打者)側からみたものになります。
- これは戦前戦後で投手で活躍した大島信夫氏(慶應大-大塚産業-松竹ロビンス-中日ドラゴンズ)が、現役引退後に評論家としてスコアブックを作製したときに考案されたもの(1958年(昭和33))とのことです。
- 投手用9分割スコアブックで市販されているもの↓を紹介します。
3. ヤマらぼ流
ボールカウントは、ストライクとボールしかありません。小学生の少年野球レベルであればこれでよいかもありません。軟式少年野球であれば、そもそも変化球を投げることは禁止だったりします(地域によっては違うかもしれません)。
しかし、中学、高校となると軟式・硬式とも変化球を投げ始めますね。
相手投手の投球パターン、配球を分析したいなど、もっと専門的にボールカウントを付けたい場合は、球種とコースを加えてスコアをつけます。
でも、球種もカーブ、シュート、スライダー、フォーク、カットボール、ツーシーム、シンカー、チェンジアップなどなど、曲がり方、球速も加わるといろいろありますよね・・・。
そんなに変化球をいっぱい投げれるピッチャーはいないかもしれませんが、その球種に加えてコースを記すとなると多種多様になりすぎます。
球種はある程度絞って記号を決めておくのがよいでしょう。私も実際に見ていても球種を間違いなく読むことは出来ません。
いいのです、自分でスコアを読み返し、試合の流れ、1球1球を思い起こすことが出来ればよいのです。
▼球種
- ボールの曲りをイメージ、重視して大きく、「直球系」、「縦の変化球」、「横の変化球」に分類しています。自分で見た変化球を直感的にそのまま描くようにしています。
・直球:ストレート
・縦の変化球:フォーク、ツーシーム、シンカー
・横の変化球:カーブ、シュート、スライダー
▼コース
- ストライク=“○”、ボール=“-”、ファアル=“ㇾ”を基本として、コースを“●”や球種の”/”、”|”などの記号を組み合わせて高/低、イン/アウトコースにマークします。
- なお、実際のスコアを見ていただくと分かりますが、上記の記号のとおりには記されていない所が多々あります。ご了解ください。
▼これから、もっともっと改善
スコア上に見えてこないものがあります。出来る限りスコアブックの余白に記録しています。
記号、記録方法をどんどん進化させて、工夫していきたいと思います。
◇投手の投げ方(フォーム)、球速(スピード)?
- 最近は球速が電光掲示板で表示される球場は多々あります。表示が瞬時なので、それについていけるかが勝負です。。。
- 投球フォームには、以下のものがありますね。
①オーバースロー
②サイドスロー
③スリークォーター
④アンダースロー
◇打者が打ったボール、球種は?
- 打者が打った場合(ファアル含む)は、一般的なスコアとしては打撃結果として記録しますが、どんなボールを打ったのか球種、コースを記録しません。
- でも、どんなボールを打ったからその打撃結果となったのか、あとの分析気になります。そんなところもフォローしたいと思い、記録している場合があります(統一できていません)。
◇ファアルの打球の行方?
- また、ファアルの方向も記録すると、投手の投げた球種、スピードに対して打者とのタイミングが合っているのか(いたのか)など、違う見方が出来て面白いです。
スポンサーリンク