観戦記 2019 秋 - 県・関東・神宮 -

2019明治神宮大会2回戦 明豊(九州) vs 健大高崎(関東) -2019.11.17-

投稿日:2019年11月17日 更新日:

明治神宮球場

高校野球の今年最後の大会、そして全国大会でもある「明治神宮野球大会」の観戦です。今秋の地区大会を勝ち抜いた優勝校、各地区代表校同士の対戦が観戦でき、さらには来春センバツ甲子園出場がほぼ確定させているので、センバツ甲子園の前哨戦となります。今大会は第50回記念大会となります。

今日11月17日(日)の「高校野球の部」の2試合は以下の通り。

第1試合 明豊(九州・大分) vs 健大高崎(関東・群馬)
第2試合 明徳義塾(四国・高知) vs 中京大中京(東海・愛知)

大会は11月15日(金)から開幕して、初日は「星稜ー明徳義塾」の星稜.松井秀喜選手の5連続敬遠の因縁対決が27年ぶりにありましたが、明徳義塾が打ち勝ってまたもや星稜を退けました。その明徳義塾は第2試合目に出場、2回戦は名門、中京大中京との戦い。前評判の高い150キロ速球派の高橋宏斗(2年)投手との戦いです。

また第1試合は、この秋からユニフォーム文字を漢字”健大高崎”から”KENDAI”のタテジマに復活させた関東代表.健大高崎は九州代表.明豊との戦いです。健大高崎は1回戦、中国代表.倉敷商をタイブレークの末破り、初出場ながら勝ち上がりました。

勢いに乗って2試合目となる健大高崎と、大会初めての試合となる明豊の試合ですが、健大高崎が「機動破壊」をいきなり見せつけてくるんでしょうか、どんな試合展開になるか楽しみです。ユニフォームの復活は、今夏初戦で敗退し「初心に戻ろう」という意識も含めたとのことです。

明治神宮大会 明豊 健大高崎 明徳義塾 中京大中京

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明豊(九州) 4-5 健大高崎(関東) 健大高崎が2試合連続のタイブレーク試合を制して4強進出

第五十回 明治神宮野球大会 2回戦

2019年11月17日(日)

TEAM 2 3 4 5 6 7 8 9 10
H E
明豊 2 1 0 0 0 0 0 1 0 0 4 9 1
健大高崎 0 0 1 1 1 0 0 1 0 1x 5 11 1

試合時間 2時間17分(8:30開始、10:47終了、明治神宮野球場第1試合)

【明】若杉-居谷

【健】橋本挙、長谷川、朝井、下-戸丸

▽二塁打 布施、居谷(明) 山畑、橋本脩、戸澤(健)

明治神宮大会 明豊vs健大高崎

◆戦評

秋の雲一つない空に、明豊、健大高崎とも青の文字、アンダーのユニホームで気持ちいい試合を期待させてくれましたが、健大高崎が先行する明豊に最後まで粘り追いつき、延長は2試合連続のタイブレークを制して、明治神宮大会初出場ながらベスト4入りを決めました。

1回、2回は明豊が健大高崎の先発.高橋挙汰投手(2年)を攻め、送りバンドの犠打を使いながら堅実に加点、3点を先制します。健大高崎打線は2回まで明豊.エース先発の若杉晟汰投手(2年)に緩急使った投球にヒットは出て出塁するものの無得点でした。しかし、3回から5回までは1点ずつ着実に得点に結びつけて加点して、5回終わって3-3の同点に追いつきました。

6回は両校とも先頭打者を出して得点圏に走者を送りチャンスを迎えますが、健大高崎は3番手の朝井優太投手(2年)、明豊は若杉投手が無安打に抑えました。明豊は1回適時打を放った5番.小川聖太君(2年)が右翼前安打で出塁、6番.中尾圭君(2年)の打席で朝井投手のワイルドピッチで2塁、一塁ゴロで3塁へ進塁し、1アウト3塁としましたが、後続を三振、外野飛球で無得点。

健大高崎の6回は、4番.山本遼哉君(2年)の四球、5番.中田隼哉君(2年)の人工芝特有に三塁前バウンドで外野に運ぶ左翼線二塁打で0アウト1・2塁のチャンスを広げましたが、後続7番を左翼飛球で打ち取りタッチアップできず、1アウト。7番.戸丸奏吾君(2年)の時、第2球目をスクイズするも空振りして3塁走者が刺殺(2アウト)、戸丸君が三振して3アウト無得点。

7回、明豊にはもっと大きなチャンスが訪れました。9番.若杉君、1番.中村洸斗君(2年)の連続安打で0アウト1・2塁としますが、2番.送りバンド、3番・4番を内野ゴロに打ち取り無得点で、なかなか健大高崎.朝井投手を崩せません。

8回は明豊が相手守備の乱れがあり1点勝ち越し、4-3と先行します。しかし粘る健大高崎は、その裏に2番.戸澤昂平君(2年)、4番.山本君の左翼前適時打でまたも追いつきます。なかなか両校とも粘り、面白い試合です。

9回も決着つかずに、大会規定により10回からはタイブレークでの延長戦になりました。ここでは0アウト1・2塁からスタートでした。

10回から健大高崎の左腕エース.下慎之助(2年)投手を初めてマウンドに送ります。迎え撃つ先攻.明豊は5番.小川君からの打席となりましたが、走者を3塁まで送り込みましたが無失点で終わります。0アウトから無失点は厳しい。。

その裏、逆に健大高崎は、2番からの打席となり着実に送りバンドで走者を進めて1アウト2・3塁として1点を取りにいきます。最後は4番.山本君が左翼越えの犠牲フライを放ち、5-4で試合に勝利してベスト4進出を決めました。

 

完投した明豊.若杉投手は172cmの小柄ながら、大きなカーブ、鋭いフォーク、チェンジアップと多彩な変化球と140キロのストレートを織り交ぜる投球を見せてくれました。負けはしましたが、とにかく四死球ゼロで素晴らしい投球でした。

一方、健大高崎はエース下を最後に持ってきて、控えの右腕3投手が継投しました。先発は長身の高橋挙投手、2番手に変則的な投球フォームでボールが後からついてきてタイミングがとりづらい投球を見せた長谷川投手、3番手の朝井投手は右打者のインコースを積極的に攻めてテンポ良くクイックで投げ込む気持ちいい投球を見せてくれ、それぞれが一味違う投球術を見せてくれました。

最後の左腕エース.下投手は182cm長身からややサイド気味のスリークオーターからの投球、もう少しストレートの力強さを予想しましたが、今日はベースを幅広く使う変化球中心の投球でした。

健大高崎は2番.戸澤君が2塁打を含む3安打、4番.山本君は2安打と重要な場面でしっかりと働き活躍していました。

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◆テーブルスコア

score_201911171

※スコアの付け方は自己流の部分があります。間違いもあると思いますが、ご了解下さい。

明治神宮大会 健大高崎がタイブレークを制して明豊に競り勝ち

◆メンバー

《打撃》

【明豊】
[5] R 中村  5 5 1 3 1 0 0 0 1 0
[9] L 為籐  9 3 1 0 0 0 1 1 1 0
[8] R 布施  8 3 0 2 0 0 1 1 0 0
[3] R 挟間  3 5 0 0 1 0 1 0 2 1
[7] R 小川  7 5 0 2 1 0 0 0 1 0
[4] L 中尾  4 5 0 0 0 0 0 0 1 0
[2] R 居谷  2 4 1 1 0 0 0 1 1 0
[6] L 宮川  6 3 1 0 1 0 0 2 0 0
[1] R 若杉  1 3 0 1 0 0 1 0 0 0
【健大高崎】
[7] L 小澤  7 5 0 0 0 0 0 0 1 0
[8] L 戸澤  8 4 1 3 1 1 1 0 0 0
[4] L 小澤  4 ① 4 0 0 0 0 0 1 1 0
[9] R 山本  9 3 0 2 2 0 1 0 0 0
[3] R 中田  15 3 1 2 0 1 0 0 0 0
PH 3 L 木川  13 1 0 1 0 0 0 0 0 0
[6] L 橋本脩 6 4 0 1 1 0 0 0 0 0
[2] R 戸丸  2 4 0 0 0 0 0 0 3 0
[1] L 橋本挙 10 - - - - - - - - 0
PH L 井岡  14 1 0 0 0 0 0 0 0 -
1   長谷川 11 - - - - - - - - 0
PH R 伊計  17 1 0 0 0 0 0 0 1 -
1 L 朝井  16 1 0 0 0 0 0 0 0 0
PR L 安齋  3 1 0 0 0 0 0 0 0 -
1   下  1 - - - - - - - - 0
[5] R 秋山  2 2 0 0 0 0 0 0 2 0

《投手》

【明豊】
R 若杉  1 9-2/3 40 120 11 0 7 5 4
【健大高崎】
R 橋本挙 10 3 14 60 4 2 3 3 3
R 長谷川 11 2 8 27 0 2 0 0 0
R 朝井  16 4 18 70 5 0 3 1 0
L 下   1 1 4 11 0 1 1 0 0

※最高学年以外の選手には丸数字で学年を表記

2019 明治神宮大会

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