今日は今季初めての公式戦を観戦に行きます。
春季神奈川県大会は開幕1-2日が雨のため日程が見直しされて、3回戦.慶應義塾vs法政二戦を相模原球場に行きました。よく考えると昨年も同じカードがありました。3-2で逆転で慶應が辛くも勝った試合でした(2016春季県大会3回戦)。
相模原球場ということで早起きして、8:30に球場に到着。保土ヶ谷バイパスも渋滞なくスムーズでした。相模原球場は淵野辺公園内にあり、先週あたりは桜が満開だったでしょうか、今日はすでに花見の頃を過ぎサクラ色から若葉の緑色になりつつありました。
バックネット裏の席を確保、コーヒーを飲んで小休止。それにしても、いい天気ですね~、今日は20度を超えるらしいので、日焼け止めを塗って準備。
9:20にシートノックが始まりました。この3回戦で勝つとベスト16となり、夏のシード権を獲得します。
慶應義塾 10-7 法政二 慶應.宮尾君が劇的逆転サヨナラHR
◆平成29年度神奈川県春季大会 3回戦
2017年4月16日(日)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
法政二 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 7 | 8 | 2 |
慶應義塾 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5x | 10 | 14 | 1 |
試合時間 2時32分(相模原球場第1試合)
【慶】森田、生井、渡邊-寺山
【法】長谷川-川口
▽本塁打 森野、宮尾(慶)
▽三塁打 小泉翔(法)
▽二塁打 新美2、綿引2、宮尾、矢澤、寺山(慶)、大髙(法)
◇戦評
慶應義塾が土壇場9回最終回に逆転サヨナラ3ランが飛び出して劇的な幕切れでした。
最終回の慶應義塾の攻撃を紹介します。
9回法政二の攻撃が終わって、7-5法政二が2点リード。終盤7、8回と追いあげるチャンスがありながら生かせなかった慶應、嫌な雰囲気でした。ただ、リリーフ陣の生井淳己君(2年)、渡邊哲成(3年)のふたりが法政二に追加点を許さない踏ん張ったことがチャンスを作ったと言えるでしょう。
9回裏、先頭は4番正木智也君(3年)からの攻撃でしたが、三塁ゴロ、なんなく1アウト。一発HRを期待していた観客の方々からため息が漏れ、意気消沈しているところ、5番森野壮眞(3年)がやってくれました、初球を右翼越え本塁打を放ち、1点差へ追い上げ。
6番奥村拓真君(2年)は6回から途中交代、前打席ヒットに続きで2打席目、この打席もしっかりとセンター返し、中堅前安打、慶應同点ランナーが出ます。しかし、その追い上げムードも束の間、代走の鞆津(ともつ)功燿君(3年)は逸る気持ちが出てしまい、法政二投手.長谷川遼君(3年)の2回のけん制に逆をつかれてタッチアウト、2アウト。これでさすがに慶應もここまで、負けたと思いました。
しかし野球って面白いですね、ここから逆転劇が始まります。7番新美貫太君(3年)は今日二塁打2本を打っており、好調なだけに初球をいきなり打ち三塁ゴロ、あぁ~ゲームセットと思いきや、送球がワンバウンド、難しいバウンドとなり一塁手が落球して、またもや同点ランナーが出塁。まだ神様は慶應を見放していなかったのです。
次の打者は8番寺山陽太君(3年)、今日ここまで4打席ノーヒット。法政二長谷川投手は1塁走者を気にしすぎたか、ボールが先行してカウント3-1で打った打球は、右翼に詰まった飛球、これでゲームセットと思いましたが、法政二.小泉翔右翼手が思いっきり前進してくる、あれっ追いつかない? 結果、ポテンヒットになり、一塁走者は一気に生還、同点になってしまったのです。小泉翔右翼手は今日の試合、右翼越えとなる打球を何本も捕球してナイスプレーを見せてくれていましたが、深い守備位置が裏目に出ました。
この2打席とプレーで慶應は一気にムードが上がり、畳みかけます。寺山君を2塁に置いて、9番代打長谷川聡太君(3年)が右翼前安打で1-3塁。7回は強引にホームに突っ込んで刺殺となった失敗が生きたか、ここは3塁コーチも走者を無理せず3塁で止めました。
そこで迎えた1番宮尾将君(2年)が期待に応えて、打った瞬間にHRをわかる右翼越え本塁打、逆転3ランです。劇的なサヨナラ、秋の優勝校.慶應がやっとのことで勝ちました。
法政二はほぼ勝利を手中に収めるところで、涙をのみました。
慶應義塾はエース森田晃介君(3年)で臨んだ試合でしたが、2回法政二に2点先制を許し、6回、7回にも5安打、制球も定まらず交代する試合となりました。法政二は相当研究して来ているんでしょうね。素晴らしい打線、攻略だったと思います。でも慶應としても控えだった生井君、渡邊君の活躍には良い機会、リリーフ経験だったといえるでしょう。交代、代打の奥村君、大川君、長谷川君もしっかりと活躍しました。
法政二の長谷川遼投手も、緩急を使い、スクリューなのか落ちる球種を決め球に要所を抑えたピッチングでした。さすがに7回以降の終盤は疲れが出て球威が落ちていたと思いますが、9回のけん制刺殺といい、とてもテクニシャンな投球術をみせてくれ、とてもいい選手です。
この悔しさが選手たちを成長させ、法政二は夏が楽しみなチーム(ノーシード)です。絶対怖い存在になる気がします。
◇テーブルスコア
※スコアの付け方は自己流の部分があります。間違いもあると思いますが、ご了解下さい。
◇メンバー
《打撃》
【法政二】 | 打 | 得 | 安 | 点 | 盗 | 犠 | 四 | 振 | 失 | |
[4] | L 堀越 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[5] | L 肥後 5 | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[8] | L 倉持 8 | 5 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[6] | R 佐野 6 | 5 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[7] | L 大髙 7 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[9] | R 小泉翔 9 | 2 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
[3] | L 小泉達 3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
[2] | L 川口 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[1] | R 長谷川 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 |
【慶應】 | 打 | 得 | 安 | 点 | 盗 | 犠 | 四 | 振 | 失 | |
[6] | L 宮尾 6 ② | 5 | 2 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[4] | R 矢澤 4 | 5 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[5] | L 綿引 5 | 4 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[9] | R 正木 9 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
[7] | L 森野 7 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[3] | L 渡辺大 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
3 | R 奥村 13 ② | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
PR | 鞆津 16 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
[8] | R 新美 8 | 4 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[2] | L 寺山 2 | 5 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[1] | R 森田 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
1 | 生井 10 ② | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
PH | L 大川 23 ② | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 渡邊哲 11 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
PH | R 長谷川 17 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
《投手》
【法政二】 | 回 | 打 | 投 | 安 | 球 | 振 | 失 | 責 |
R 長谷川 1 | 8-2/3 | 46 | 156 | 14 | 7 | 5 | 10 | 6 |
【慶應】 | 回 | 打 | 投 | 安 | 球 | 振 | 失 | 責 |
R 森田 1 | 6-1/3 | 30 | 106 | 7 | 5 | 4 | 5 | 5 |
L 生井 10 | 1-2/3 | 7 | 32 | 1 | 1 | 3 | 2 | 0 |
L 渡邊哲 11 | 1 | 3 | 16 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
※最高学年以外の選手には丸数字で学年を表記
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◆memo
<相模原球場>
・相模原市中央区の淵野辺公園内にある相模原市立の野球場
・開場:1986年
・グラウンド
:(内野)クレー舗装、(外野)天然芝
:(両翼)95m、(中堅)120m
・スコアボード:電光式
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