いよいよ夏の甲子園、第99回全国高校野球選手権大会の予選となる組み合わせ抽選会が各都道府県で始まります。
全国屈指の激戦区である神奈川県大会の組み合わせが、6月10日(日)に決まりました。今年は昨年より1校多い189校(190校)の熱い試合が7月8日(土)から29日(土)まで、横浜スタジアム、保土ヶ谷球場など11球場で繰り広げられます。
開幕戦は「高浜」対「南」の対戦、横浜スタジアムです。選手宣誓は、第99回大会から<99番>のクジをひいた「麻布大附属」に決まりました。
◇試合日程 ※【球場】
1回戦:7/8(土)、9(日)、12(水)、13(木) 【保,平,大,相,須,小,薬,藤,秦,伊,等】
2回戦:7/15(土)、16(日)、17(月) 【保,平,大,相,須,小,薬,藤,秦,伊】
3回戦:7/18(火)、19(水) 【保,平,大,相,須,小,薬,藤】
4回戦:7/21(金)、22(土) 【保,平,大,相】
5回戦:7/23(日) 【保,平,大,相】
準々決勝:7/25(火)、26(水) 【横】
準決勝:7/28(金) 【横】
決勝 :7/29(土) 【横】
◇球場
【横】横浜スタジアム、【保】サーティフォー保土ヶ谷球場、【平】バッティングパレス相石スタジアムひらつか 、【大】大和スタジアム、【相】サーティフォー相模原球場、【須】横須賀スタジアム、【藤】藤沢八部球場、【等】市営等々力球場、【秦】秦野カルチャーパーク野球場、【小】小田原球場、【伊】いせはらサンシャイン・スタジアム、【薬】俣野公園横浜薬大スタジアム
◇トーナメント表
トーナメント表、詳しい情報は「神奈川高野連HP」を参照して下さい。
■2016秋季、2017春季大会から振り返り
昨年秋の大会は、新チームでの総合力、投打がかみ合った「慶應義塾」が優勝、準優勝は2年生主体の粗削りながらスター選手が勢揃いする「横浜」、ベスト4には「横浜商大」、「桐光学園」の顔ぶれ。
春の大会では、「東海大相模」が躍進して優勝。ひと冬を越して投打、総合力が大きく鍛えられた結果、続く関東大会では惜しくも浦和学院に敗れるも準優勝を成し遂げた。準優勝は「横浜」、ベスト4は「桐光学園」、「星槎国際湘南」でした。
秋、春の大会は新チーム、新戦力を試す公式戦であり、大会ごと、試合ごとに成長する輝く選手、チームがありとても面白いです。優勝した「慶應義塾」、「東海大相模」は投打のバランス、チーム総合力があり、試合ごとに成長、勢いをつけたチームだったように思います。
優勝 | 準優勝 | ベスト4 | ベスト8 | |
2017春季 | 東海大相模 | 横浜 | 桐光学園 星槎国際湘南 |
橘学苑 平塚学園 横浜隼人 慶應義塾 |
2016秋季 | 慶應義塾 | 横浜 | 横浜商大 桐光学園 |
横浜創学館 星槎国際湘南 平塚学園 横浜隼人 |
2016夏季 (選手権大会) |
横浜 | 慶應義塾 | 桐光学園 桐蔭学園 |
横浜隼人 東海大相模 藤沢翔陵 日大 |
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■見どころ
◇横浜ブロック
◎横浜、○平塚学園 (第1、第2シード)
・第1シード.横浜は打線が魅力。3番齊藤大輝君(2年)、4番増田珠君(3年)、5番万波中正君(2年)の強力なクリーンナップ。
投手陣は左腕.板川佳矢君(2年)が切れ味鋭いスライダーに制球力、安定度が増し、加えて急成長の右腕.塩原陸君(3年)が控える。
さらに楽しみなのは「2016 第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ」で大活躍した及川雅貴君(1年)、夏からの活躍、実力発揮を期待します。
・第2シードは速球派投手・柿木拓海君(3年)を擁する平塚学園。
・その他の有力校は、武相、藤沢翔陵、山手学院、相洋。
◇桐光学園ブロック
◎桐光学園、○慶應義塾
・第1シード.桐光学園の他、桐蔭学園、慶應義塾と神奈川強豪校が集まり、さらには私立・公立の有力校も集結した激戦ブロックとなった。
・公立校では戸塚、追浜、相模原が入り、面白い。追浜は春4回戦まで進出(三浦学苑に敗退)、戸塚・相模原は春2・3回戦で桐光学園を苦しめた存在、また同じブロックとなった。私立校では、藤嶺藤沢、そして第3シード.三浦学苑、球速143kmのストレートを持つ右腕.石井涼君(3年)にも注目。
・慶應義塾は春の大会でピリッとしなかった右腕エース.森田晃介君(3年)の奮起に期待したい。課題であった投手陣も生井惇己(2年)、渡邊哲成君(3年)を練習試合、公式戦で起用し、経験と自信に繋げた。5月13、14日に行われた熊本RKKの招待試合では、秀岳館(センバツ8強)、文徳(春・県優勝)、熊本工の3試合に全勝利し、実力値を上げてきている。
打撃では、飛距離抜群の右スラッガー.正木智也君(3年)、元気と速球にめっぽう強い綿引達也君(3年)の破壊力。宮尾将君、大川裕也君(いずれも2年)の2年生も魅力的、下山悠介君(2年)の復帰も期待。
慶應藤沢が勝ち上がれば、5回戦で慶應対決が実現する。
◇星槎国際湘南ブロック
◎星槎国際湘南、○橘学苑
・第1シードを獲得した星槎国際湘南は、初の甲子園出場へエース.本田仁海君(3年)の活躍がカギとなる。秋の県大会.全5試合を完投、春の県大会でもほぼ一人で投げ、日大藤沢、慶應義塾を撃破したMAX146kmのストレートの威力、連投にも耐えうるタフな心と身体だが、夏優勝には炎天下で7試合勝ち抜かなければならない。しかし、伸びしろの大きい本田投手にはスカウトの熱視線が注れている。
・第2シード.橘学苑、第3シード.横浜創学館、その他ノーシードの日大、立花学園、湘南がこのブロックを面白くする存在。
◇東海大相模ブロック
◎東海大相模、○横浜隼人
・東海大相模は、秋季4回戦.桐光学園戦敗退の悔しさからひと冬で投打に鍛錬を積み、総合力で勝負できるチームに変身し、春季大会は県大会優勝、関東大会でも準優勝するまでのチームに仕上げ、甲子園を狙う。
打線は小松勇輝君、山田拓也君、森下翔太君(2年)の2年生を中心に、門馬大君(3年)が加わり、破壊力抜群の打線に成長。投手陣は140km級の秋田稜吾君(3年)、斎藤礼二(2年)、大和田聖人(3年)、中学軟式全国トップの安里海、鈴木海世(ともに3年)と選手層が厚いのが強み。
・第2シード.横浜隼人、第3シート.向上、日大藤沢をはじめ、さらにはノーシードの法政二、横浜商大高、湘南学院がこのブロックに入り、東海大相模の突破を拒む有力校の戦いぶりも見逃せない。
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■注目選手
◇投手
・本田 仁海(星槎国際湘南)3年 180cm67kg 右左
春の県大会4強に導いたMAX146kmの神奈川屈指の本格派投手。スタミナも十分。12球団スカウト人が注目。
横浜市出身。つきみ野中軟式野球部。
・安里 海(東海大相模)3年 175cm72kg 左左
伸びのある140km直球とスライダーを投げ込むスリークォーター左腕。ケガから完全復活に期待。
沖縄市出身。沖縄市立美東中軟式野球部。
・鈴木 海世(東海大相模)3年 180cm75kg 右右
140km超の速球派。中学軟式野球では全国ベスト4、静岡県屈指の好投手。
静岡県出身。東海大翔洋中野球部。
・石井 涼(三浦学苑)3年 187cm80kg 右右
高身長から投げ下ろす直球は威力満点。MAX143kmもまだまだ伸びる。
横浜市出身。横浜泉シニア
・森田 晃介(慶応義塾)3年 177cm77kg 右右
出所の見づらいテイクバックから130㎞台のストレートとスライダー、カーブ、スプリットの変化球をコントロール良く投げ込む。
横浜市出身。横浜緑リトルシニア。
・板川 圭矢(横浜)2年 173cm66kg 左左
小柄ながらスライダーの切れは抜群、130km後半のストレートをテンポ良く投げ込む左腕。
栃木県出身。野木町立野木中出身。
・塩原 陸 (横浜)3年 180cm74kg 右右
綺麗なフォームから繰り出す130km台のストレート。スライダーの切れもいい。
横浜市出身。都筑中央ボーイズ。
・及川 雅貴(横浜)1年 182cm71kg 左左
中学時代に侍ジャパンU-15代表のエースで準優勝に導く。すでにメディアが注目、今後の成長が楽しみな左腕。
千葉県匝瑳市出身。匝瑳リトルシニア。
・黒須 大誠(横浜)1年 186cm75kg 右右
中学侍ジャパンに選ばれた右腕。水泳ジュニアオリンピック出場経験があり、可動域が広く長いリーチを持つ。投手と外野手をこなす。
福島県いわき市出身。いわきボーイズ。
◇捕手
・福永 奨(横浜)3年 177cm78kg 右右
強肩。安定したスローイング、キャッチングも良い。シニア日本代表。
「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」出場候補選手に6月16日選出された。
横浜市出身。戸塚シニア
◇野手
・増田 珠(横浜)3年 178cm79kg 右右
左右に鋭いライナー性の当たりを飛ばす右の中距離打者。2014年U-15ワールドカップ出場。
「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」出場候補選手に6月16日選出された。
長崎県長崎市出身。長崎シニア
・万波 中正(横浜)2年 190cm92kg 右右
堂々たる体格を誇る強打者。長いリーチとパワーが魅力。対応力に課題。
コンゴ共和国出身の父を持つハーフ。東練馬シニア。
・斎藤 大輝(横浜)2年 177cm70kg 右右
広角に打て長打力もある打撃と守備のセンスは抜群、1年生から出場。走攻守そろった選手。
横浜市出身。戸塚シニア。
・長南 有航(横浜)2年 183cm77kg 右左
1年生から活躍する走攻守3拍子揃った大型外野手。
栃木県佐野市出身。
・森下 翔太(東海大相模)2年 180cm74kg 右右
スイングスピードの速さに注目される、広角に長打が打てる強打者。1年から4番。
横浜市出身。戸塚シニア。
・齋藤 健成(桐光学園)3年 172cm65kg 右左
バットコントロール、守備範囲の広さ、俊足と、走攻守そろった選手。第2回 IBAF 15U 野球ワールドカップ日本代表メンバー。
横浜市出身。横浜泉中央ボーイズ出身。
・逢坂 倫充(桐光学園)3年 170cm70kg 右右
長打力とバッティングセンスが光る選手。
東京都出身。調布リトルシニア。
・柿崎 颯馬(桐蔭学園)3年 178cm75kg 右左
ミート力・長打力のバランス良い打撃センスのある強打者、遊撃手。最終学年では主将、4番。
神奈川県平塚市出身。横浜緑リトルシニア。
・正木 智也(慶應義塾)3年 181cm80kg 右右
2年生から慶應の4番。飛ばす力が魅力の右の強打者。
東京大田区出身。世田谷西リトルシニア。
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