観戦記 2022 秋 - 県・地区・神宮 -

2022明治神宮大会2回戦 沖縄尚学(九州) vs 仙台育英(東北) -2022.11.19-

投稿日:2022年11月19日 更新日:

明治神宮野球大会

コロナ禍から通常の観戦ができるようになった今年、高校野球観戦としては最後になる「明治神宮野球大会」の観戦にやってきました。

今秋の地区大会を勝ち抜いた優勝校10校が激戦を繰り広げる全国大会です。来春センバツ甲子園出場をほぼ手中にしている優勝校10校による、”センバツ甲子園の前哨戦”といえます。

もう冬に近く寒い時期になりますが、熱く応援したいと思います。

「明治神宮野球大会」には事前チケットをセブンチケットで予約、購入して観戦しました。高校野球もコロナまん延防止のための事前チケット制が普通になってきました。しかし、明治神宮大会では座席指定まではいかないので、事前に並ぶファンの方々はいるようです。

昨日11/18(金)に開幕して、優勝候補筆頭の大阪桐蔭(近畿代表)がコールド勝ちをしていました。全国強豪チームが”打倒、大阪桐蔭”とするのが理解できます。ちょっと初めから強すぎる感じですが、その”圧”を跳ね返せる大阪桐蔭が本当に強いんですね。

さて、今年は神宮球場には7:30すぎに到着しましたが、既に会場は始まっており行列はありましたがスムーズに入場。「高校・大学の部」で全4試合のため、8:30からの試合開始。地方大会で1球場で全4試合はだいぶなくなり、少し早い時間での試合開始ですが4試合も観戦できるのは嬉しいですね。

入場してさっそくバックネット裏の座席を探しましたが前方末席はすでに埋まっており、後方の高い所で末席の座席を確保しました。神宮球場は前方席がグラウンドと同じ高さなので、全体を見渡すには少し高い後方席が良いかもしれません、だいぶ傾斜して高いです。

今日11月19日(土)に観戦した「高校野球の部」の2試合は、以下の通りです。

第1試合 沖縄尚学(九州・沖縄) vs 仙台育成(東北・宮城)
第2試合 広陵(中国・広島) vs 東海大菅生(東京)

第1試合の仙台育英高(宮城)は、今夏の甲子園で下関国際高(山口)との決勝を制して東北勢初制覇、みちのくの悲願を達成しています。2年生が多かったこと、また短期間での大会を乗り切るため、140キロ超の投手を複数選手と揃えて優勝を手にした印象があります。

新チームの始動は、全国のどの学校よりも遅いはずですが、旧チームから甲子園を経験した140キロ超の投手陣、複数の野手が多く残っており、今秋の県大会、東北大会でもしっかりと勝ち切って明治神宮大会へ出場、凄いですね。

第2試合の広陵(広島)はもう明治神宮大会の常連校、しっかりと仕上げてきますね。九州沖縄、東京代表の沖縄尚学(沖縄)、東海大菅生(東京)も出場して、楽しみな1日になりました。

2022明治神宮大会

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沖縄尚学(九州) 4-5 仙台育英(東北) 9回4点差を大逆転 仙台育英がサヨナラ勝利

第五十三回 明治神宮野球大会 2回戦

2022年11月19日(土)

TEAM 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
沖縄尚学 1 0 0 2 1 0 0 0 0 4 12 2
仙台育英 0 0 0 0 0 0 0 0 5x 5 11 0

試合時間 2時間28分(8:30開始、10:58終了、神宮野球場第1試合)

【沖】R東恩納-大城和
【仙】R湯田、R髙橋、L仁田-尾形

▽二塁打 知花2(沖) 齋藤敏、尾形、山田(仙)

2022明治神宮大会 沖縄尚学vs仙台育英

◆戦評

最終回に4点差をひっくり返す鮮烈なサヨナラ劇で、仙台育英が4強一番乗りを決めました。

沖縄尚学が9回表を終えて4対0とリードしていましたが、仙台育英が驚異の追い上げを見せて
「逆転の仙台育英」の健在を証明。今夏の甲子園そのまま、この秋も仙台育英高の強さは本物ですね。

2022明治神宮大会 沖縄尚学vs仙台育英

試合開始直後、沖縄尚学の1番.知花慎之助君(2年)が仙台育英先発右腕.湯田統真投手(2年)
の初球140キロ直球を弾き返し、目の覚めるような痛烈な打球を左中間に飛ばし俊足を活かした
二塁打から始まりました。
犠打で2アウト3塁として、4番.仲田侑仁君(2年)が外角高めのストレートを弾き返して右翼前に運んで先制点を奪いました。

注目の一戦で先手を取ったのは沖縄尚学、面白い試合展開になりそうです。

2022明治神宮大会 沖縄尚学vs仙台育英

また4回表の沖縄尚学は1アウトから2連打を浴びせて、仙台育英の先発.湯田投手をマウンドから降ろし、さらに2番手のエースナンバー.高橋煌稀投手(2年)の立ち上がりを攻めて満塁として、8番.糸数幸輝君(2年)が中翼前へ2点タイムリー。

5回には4回セーフティバントを成功させた宮平良磨君が(2年)今度は中翼前へ追加点となる
タイムリーを決めて、4-0と仙台育英を突き放します。

沖縄尚学打線は、仙台育英投手陣の140キロ台のストレートを臆することなく、センター方向へ
打ち返していました。しっかりと練習成果が出ているんでしょうね。
知花君は3回にも左翼線へ二塁打を連続で放ち、今日は5打数で2安打2四死球と出塁、しっかりと一番の役目を果たしてました。

また沖縄尚学のエース.東恩納蒼投手(2年)は真上から投げ下ろして、ストレート以外にもカーブやフォーク、ツーシームなどの変化球が鋭く、スローボールも織り交ぜて巧みな投球術をみせる好投手でした。仙台育英も8回までに得点圏に走者を進めますが、東恩納投手はあと1本を許さず、ゼロ行進の投球でした。

2022明治神宮大会 沖縄尚学vs仙台育英

しかし、仙台育英の9回裏の攻撃、先頭打者の7番.濱田大輔君(1年)が左翼前安打で出塁、
その後、9番.尾形樹人君(2年)の左翼越え二塁打と追い上げを開始。
1アウト2・3塁として、1番.橋本航河君(2年)の強烈な一塁ゴロを沖縄尚学の一塁仲田君が
弾いてしまうエラーでまずは1点を返します。

さらに2番.山田脩也君(2年)の右中間二塁打で追加点、2点差に追い上げ、またもや1アウト2・3塁とします。そこで3番.湯浅桜翼君(1年)の中翼前タイムリーで2得点、一気に同点にしました。
最後は前の打席まで4打席連続で凡退(一ゴロ2つ、邪飛2つ)、タイミングの合っていなかった
4番.齋藤陽君(2年)が変化球を最後捉えて中翼前安打を放ち、試合を決めました。

最終回に5長短打を集中し、4点リードする沖縄尚学を仙台育英が逆転、4-5とサヨナラ勝利を収める試合でした。

2022明治神宮大会 沖縄尚学vs仙台育英

沖縄尚学の東恩納投手も7回時点で投球数は100球を超えており、9回途中で流れを断ち切る力
まで残っていなかった、9回までが好投すぎて交代タイミングを逃した気がします。
でも東恩納投手は9回144球を投げ切り、とても来春の甲子園が楽しみな注目投手です。

試合を振り返ると、仙台育英は沖縄尚学に小刻みに得点されるもビッグイニングを作らせなかったのも大きかったです。12安打を浴びながらも4失点にとどめた湯田-髙橋-仁田陽翔(2年)投手リレーが勝利につながったといえます。

また守備陣でも3回の1アウト1・3塁でのダブルプレー、特に8回2アウト2・3塁のピンチの場面、左翼線への打球、抜ければ長打、6点差と試合を決められてしまう当たりを転がりながら好捕した左翼手.濱田君(1年)のプレーは素晴らしく、印象に残りました。

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◆テーブルスコア

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※スコアの付け方は自己流の部分があります。間違いもあると思いますが、ご了解下さい。

 

◆メンバー

《打撃》

【沖縄尚学】
[8] R 知花 8 3 1 2 0 0 0 2 1 0
[4] R 佐野 4 4 0 1 0 0 0 0 0 0
[5] R 石川 9 4 1 0 0 0 0 1 1 0
[3] R 仲田 3 5 0 1 1 0 0 0 1 1
[1] L 東恩納 1 5 1 1 0 0 0 0 0 0
[6] R 宮平 6 4 1 2 1 0 0 0 0 1
[7] L 玉那覇 7 4 0 2 0 0 0 0 1 0
[9] R 糸数 9 4 0 3 2 0 0 0 0 0
[2] R 大城和 2 1 0 0 0 0 3 0 1 0
【仙台育英】
[8] L 橋本 8 5 1 1 0 0 0 0 0 0
[6] R 山田 4 5 1 2 1 0 0 0 0 0
[4] R 湯浅  9 3 1 2 2 1 0 2 0 0
[9] L 齋藤陽 4 ① 4 1 1 1 0 0 0 0 0
[3] L 齋藤敏 3 4 0 1 0 0 0 0 1 0
[5] L 寺田 13 4 0 1 0 0 0 0 0 0
[7] R 濱田 16 ① 3 1 1 0 0 0 1 1 0
[1] L 湯田 10 1 0 0 0 0 0 0 0 0
1 R 髙橋 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0
PH R 下山 7 1 0 0 0 0 0 0 0 0
1   仁田 11 - - - - - - - - -
PH L 住石 5 1 0 0 0 0 0 0 0 0
[2] L 尾形 2 4 1 2 0 0 0 0 1 0

《投手》

【沖縄尚学】
R 東恩納 1 8-1/3 40 144 11 3 4 5 4
【仙台育英】
R 湯田 10 3-1/3 15 47 6 0 2 1 1
R 髙橋 1 3-2/3 18 57 4 3 0 3 1
L 仁田 11 2 8 24 2 0 2 0 0

※最高学年以外の選手には丸数字で学年を表記

2019 明治神宮大会

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