来夏(2018年、平成30年)の甲子園、全国高校野球選手権大会は、第100回を記念して従来の北海道と東京のほか、参加校が多い上位7府県(愛知、神奈川、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡)を2地区に分け、合計56代表校で実施される。
今大会から延長戦におけるタイブレーク方式が導入されたり、深紅の大優勝旗が新調(3代目)される注目の大会。地方大会も一斉に優勝旗が新調されるとのこと。
来年6月の沖縄大会開幕を皮切りに7月末までに全出場校が出揃、8月2日組み合わせ抽選会、そして、8月5日開幕の日程。
さて、記念大会の特例により通常の1校から2校へ出場校が増える神奈川県・埼玉・千葉大会について、詳しく調べていきます。まだ半年以上先の話ですが、予備知識を入れて春の大会などを観戦すると見方が変わります。
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都道府県の参加校を比較
2017年第99回全国選手権大会の参加校(連合チームは1校とカウント)を参考に、各都道府県を比較してみます。一概に良し悪しはありませんが、甲子園1校の落差は大きいので今回ののような記念大会の特例は嬉しいですね。
残念なのが、私の故郷「静岡」も2校出してほしかった。参加校から見れば100校以上でなので、申し分ないと思いますが、実力差なんでしょうか。
下表太字が、来夏第100回で特例により2校選出される府県です。
参加校数 | ~25校 | ~50校 | ~75校 | ~100校 | ~125校 | ~150校 | ~200校 |
北海道 | 北北海道94 | 南北海道110 | |||||
東北 | 秋田47 山形49 |
青森63 岩手68 宮城69 |
福島78 | ||||
関東 | 山梨36 | 栃木61 群馬65 |
茨城98 | 埼玉156 千葉168 |
神奈川189 | ||
東京 | 東東京134 西東京128 |
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北信越 | 富山47 石川49 福井30 |
新潟84 長野85 |
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東海 | 岐阜68 三重63 |
静岡112 | 愛知188 | ||||
近畿 | 奈良40 和歌山39 |
滋賀51 | 京都77 | 大阪176 兵庫162 |
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中国 | 鳥取25 | 島根39 | 岡山59 山口60 |
広島90 | |||
四国 | 香川38 徳島31 高知28 |
愛媛60 | |||||
九州 | 佐賀41 大分45 宮崎49 |
長崎57 熊本63 鹿児島73 沖縄63 |
福岡134 | ||||
1県 | 15県 | 15県 | 1道1府5県 | 1道2都1県 | 3県 | 1府3県 |
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神奈川県大会
来年度の県高野連加盟校は194校の予定で、南神奈川が96校、北神奈川が98校。
過去の記念大会、1998年の第80回大会は東西に分けて、東神奈川代表の横浜が松坂大輔投手を擁して春夏連覇を達成。2008年の第90回大会は南北に分かれ、南神奈川代表の横浜がベスト4、北神奈川代表の慶應義塾がベスト8入りを果たしている。記念大会に強いという実績があり、来年も好成績が期待できます。
南北の区割り
南北の線引きは、前回の第90回大会をほぼ踏襲。前回、北神奈川に入っていた横浜市瀬谷区が南神奈川に移っている。
- 南神奈川:
【南横浜地区】横浜市瀬谷、保土ケ谷、西、中、泉、戸塚、南、港南、磯子、栄、金沢区
【横須賀地区】横須賀市など
【湘南地区】藤沢市など
【西湘地区】小田原市など - 北神奈川:
【北横浜地区】横浜市青葉、都筑、港北、鶴見、緑、神奈川、旭区
【川崎地区】川崎市全域
【北相地区】相模原市、厚木市など
■過去の成績
高野連は「学校数のバランスを考慮し、過去の実績にかんがみて『南北』にした」としている。過去10年の神奈川大会優勝校・優勝回数をみると、南神奈川は2校、6回、北神奈川は3校、5回と均衡している。
2017夏ベスト8では、南神奈川に横浜、日大藤沢、相洋、立花学園、北神奈川に東海大相模、慶應義塾、桐光学園、日大と、南北に4校ずつ。
2017秋ベスト8では、南神奈川に鎌倉学園、横浜隼人、横浜、藤嶺藤沢、磯子の5校、北神奈川に東海大相模、慶應義塾、桐光学園の3校となっている。
(以下に示す参加校リストでベスト8校は色分け)
■南神奈川大会(96校)
【南横浜地区】横浜緑ケ丘、横浜立野、横浜平沼、横浜南陵、柏陽、瀬谷、金井、金沢総合、舞岡、松陽、横浜栄、磯子、横浜清陵、横浜緑園、瀬谷西、横浜桜陽、保土ケ谷、氷取沢、釜利谷、上矢部、永谷、光陵、横浜明朋、県商工、磯子工、金沢、南、桜丘、戸塚、横浜商、関東学院、関東六浦、横浜、横浜創学館、山手学院、横浜隼人、秀英、横浜学園
【湘南地区】茅ケ崎、茅ケ崎北陵、鎌倉、湘南、藤沢西、鶴嶺、寒川、藤沢総合、藤沢清流、茅ケ崎西浜、大船、七里ガ浜、湘南台、深沢、藤沢工科、藤嶺藤沢、藤沢翔陵、日大藤沢、湘南学園、鎌倉学園、湘南工大付、慶応藤沢、アレセイア
【横須賀地区】横須賀、追浜、逗子、三浦臨海、津久井浜、逗葉、大楠、横須賀大津、横須賀明光、海洋科学、横須賀工、横須賀総合、逗子開成、三浦学苑、横須賀学院、湘南学院
【西湘地区】大磯、小田原、山北、平塚湘風、二宮、足柄、西湘、大井、高浜、平塚江南、平塚工科、小田原城北工、吉田島、平塚農、相洋、立花学園、平塚学園、旭丘、星槎国際
■北神奈川大会(98校)
【北横浜地区】希望ケ丘、横浜翠嵐、川和、鶴見、港北、市ケ尾、旭、霧が丘、白山、新羽、田奈、荏田、横浜旭陵、鶴見総合、新栄、元石川、岸根、城郷、神奈川工、東、横浜サイエンスフロンティア、浅野、武相、横浜商大、慶應義塾、日大、桐蔭学園、森村学園、神奈川大付、サレジオ学院、橘学苑、鶴見大付、横浜翠陵、中大横浜
【川崎地区】県川崎、多摩、新城、生田、川崎北、百合丘、生田東、麻生総合、住吉、大師、菅、麻生、川崎工科、向の岡工、市川崎、橘、高津、幸、川崎総合科学、法政二、桐光学園
【北相地区】厚木、秦野、津久井、相原、相模原、大和、座間、麻溝台、城山、上鶴間、上溝南、伊志田、綾瀬、大和南、厚木北、橋本、海老名、相模原青陵、厚木清南、相模原総合、秦野総合、大和東、座間総合、厚木東、伊勢原、綾瀬西、有馬、上溝、愛川、弥栄、厚木西、大和西、秦野曽屋、相模田名、相模原中等教育、中央農、神奈川総合産業、相模向陽館、東海大相模、向上、光明相模原、麻布大付、柏木学園
埼玉県大会
現在、埼玉県は高野連加盟校を東西南北の4地区に分けており、第100回記念大会ではこの地区割りをもとに、西部・南部の計85校が南埼玉大会、東部・北部の計79校が北埼玉大会に分けて開催する。現在の地区をまたぐ校数調整は行わない。
同じく2代表が出た第80回は東西、第90回は南北に分け、来夏第100回は前回の90回同様に南北に分ける。
今年の夏の甲子園で優勝を成し遂げ、初めて埼玉県に深紅の大優勝旗を持ち帰った「花咲徳栄」は北埼玉大会での出場となる。
南北の区割り
- 南埼玉:
【南部地区】さいたま市、川口市、蕨市など
【西部地区】狭山市、川越市、所沢市など - 北埼玉:
【北部地区】上尾市、本庄市など
【東部地区】春日部市、加須市、越谷市など
■過去の成績
第91~99回の埼玉大会で準決勝以上に進出したチームを地区別に分け「戦績を踏まえると最もバランスが良い」と判断したとのこと。なかなか難しい判断ですが、南埼玉が参加校数、顔ぶれ的にも激戦区になるような気配がします。
2017夏ベスト8では、南埼玉に浦和学院、山村学園、聖望学園、ふじみ野、川越工の5校、北埼玉に花咲徳栄、春日部共栄、叡明の3校。
2017秋ベスト8では、南埼玉に市立川越、浦和学院、山村学園、朝霞、埼玉栄の5校、北埼玉に花咲徳栄、栄北、上尾の3校となっている。
(以下に示す参加校リストでベスト8校は色分け)
■南埼玉大会(85校)
川越、市立川越、豊岡、川越工、川越総合、所沢、飯能、狭山工、狭山ケ丘、武蔵越生、所沢商、城西大川越、所沢北、日高、川越南、坂戸、富士見、川越西、ふじみ野、所沢中央、飯能南、秀明、城北埼玉、坂戸西、越生、鶴ケ島清風、西武文理、入間向陽、川越初雁、狭山清陵、聖望学園、川越東、狭山経済、盈進学園東野、自由の森、所沢西、埼玉平成、山村学園、山村国際、星野、浦和、大宮商、大宮工、川口工、市浦和、大宮、川口、岩槻商、いずみ、慶応志木、与野、市川口、大宮北、蕨、立教新座、浦和工、大宮西、岩槻、埼玉栄、浦和実、武南、朝霞、浦和学院、浦和北、大宮東、新座、朝霞西、大宮武蔵野、志木、南稜、西武台、大宮南、栄東、開智、浦和東、和光、新座総合、大宮光陵、川口青陵、浦和西、新座柳瀬、浦和商、大宮開成、岩槻北陵、細田学園
■北埼玉大会(79校)
不動岡、春日部、幸手桜、久喜工、草加、春日部工、杉戸農、越ケ谷、越谷北、吉川美南、八潮、三郷、栗橋北彩、白岡、春日部東、鷲宮、越谷西、越谷南、昌平、庄和、杉戸、草加東、草加南、蓮田松韻、三郷北、春日部共栄、独協埼玉、松伏、越谷東、宮代、花咲徳栄、伊奈学園、越谷総合、八潮南、久喜北陽、草加西、栄北、三郷工技、国際学院、叡明、開智未来、熊谷、本庄、松山、深谷商、熊谷商、秩父、鴻巣、児玉、秩父農工科、進修館、羽生実、熊谷農、小鹿野、上尾、児玉白楊、寄居城北、本庄東、熊谷工、桶川、北本、正智深谷、熊谷西、上尾南、羽生一、深谷、上尾鷹の台、上尾橘、秀明英光、深谷一、妻沼、桶川西、滑川総合、早大本庄、東農大三、小川、鳩山、本庄一、成徳大深谷
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