第100回全国高校野球選手権大会、東・西東京大会の抽選会が6月16日に行われ、組み合わせが発表されました。東・西計272校265チームが参加予定、春季都大会の上位16校はがシード校として登場します。
100回目の節目に併せて、各チームのプラカードや優勝旗が一新されたらしく、選手たちは気持ちよいでしょうね。記念ある大会で若い高校生の元気なプレー、熱い熱戦を期待します。
東・西東京大会は7月7日(土)の七夕に明治神宮球場で開幕します。
なお、7月1日に第100回全国高校野球選手権大会、東・西東京大会の開会式を行われます。参加チーム数は東東京が昨年より2減の132チーム、西東京は2増の130チームとなり、選手宣誓は、春季都大会.優勝、選抜甲子園に出場した日大三の日置航主将(3年)が務めます。
決勝は東東京29日(日)、西東京28日(土)に、いずれも明治神宮球場で行われる予定です。5回戦までの試合会場と開始時刻は7月19日に再度発表されます。
東・西東京の各ゾーン、ブロックの組み合わせを紹介します。どんな熱戦が展開されるか楽しみですね。
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東東京大会の組み合わせ:132チーム(140校)
■トーナメント表
※東京都野球連盟のホームページに東西のトーナメント表が公開されています。
■シード校
・Aシード:関東一、小山台(都立)、帝京
・Bシード:上野学園、錦城学園、城東、二松学舎大附
東東京は関東一と帝京が一歩リードするが、混戦もあり得る
東東京は、プロ注目の石橋康太捕手(3年)擁する関東一と帝京が一歩リードしています。ただ、二松学舎大付附、日大豊山などの強豪校が春からの巻き返しを図り、混戦模様となる可能性を秘めています。
2年ぶりの優勝を狙う関東一の石橋君は、1年時から出場する大型スラッガーで、2年春に故障離脱しましたが、昨夏の東東京大会では3戦連続本塁打を放ち復活、勝負強さが光ります。
強豪帝京で1年夏から登板機会を得ている松沢海渡投手(3年)に注目、中学時代はU-15にも選ばれています。日大豊山の名倉侑田投手(3年)は、プロ注目の右腕で、180センチの長身、切れが良い変化球が特長です。この投手を擁して、帝京は2011年以来、日大豊山も2000年以来2度目の甲子園、聖地を目指します。
昨秋、都立唯一のベスト8入りした小山台も期待したいチームです。文武両道、都立公立校として打倒私学に燃えています。エースの戸谷直大投手(3年)は球持ちが良く、走者を出してからの粘り強く、チーム力を生かして私学をなぎ倒して躍進してほしいです。
関東一ブロックには日大豊山以外にも修徳、雪谷(都立)、反対のブロックには、Bシードの二松學舍大学附・城東が待っています。
帝京ブロックもなかなか面白そうです。東海大高輪台、國學院、錦城学園、反対ブロックにも、上野学園、安田学園、明大中野、小山台と強豪が名を連ねます。
■前半戦の好カード
前半戦の好カードは、勝敗の予想を含みますが、次の試合を紹介します。
◇7月15日(日)
上野学園 vs 安田学園 (神宮球場.第1試合)
◇7月18日(水)
青山学院 vs 日大豊山 (神宮第二球場.第1試合)
◇7月20日(金)
関東一 vs 日大豊山 (神宮第二球場.第1試合)
修徳 vs 雪谷 (神宮第二球場.第2試合)
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西東京大会の組み合わせ:130チーム(132校)
■トーナメント表
※東京都野球連盟のホームページに東西のトーナメント表が公開されています。
■シード校
・Aシード:日大三(秋季優勝、全国選抜出場)
・Bシード:国士館
・Cシード:創価、早稲田実業
・Dシード:東海大菅生
・Eシード:桜美林、国学院久我山、東大和、明大中野八王子
大本命.日大三の牙城を崩せるか。早稲田実業、国士館など強豪校が狙う
西東京は、今春センバツ甲子園に出場した春の関東大会.準優勝校の日大三が本命です。
プロ注目の日置航主将(3年)を中心に、伝統の「強打の日大三」は健在で、日置君、金子凌(3年)君など多くの主力選手のほか、関東大会3本塁打の大活躍をみせた4番大塚晃平君(3年)、佐藤コビィ チニボア君(3年)、前田聖矢君(2年)と控え選手が台頭する活躍をみせました。
技術の高さが光る打撃と強肩が光る外野守備、背番号二けたながらハイレベルな選手、日大三の選手層の厚さですね。特にコビィは俊足、強肩の身体能力抜群の外野手として面白い存在で、どんどん成長している感じがします。
投手陣もエースの中村奎太(3年)、来秋ドラフト上位候補の147キロ右腕・井上広輝(2年)、廣澤優(2年)らを軸に充実する。関東大会で登板がなかった井上投手が夏の大会前までに完全復活すれば、強力・完璧な投手陣となりそうです。
また、日大三は選抜、関東大会の経験、結果は大きな自信になっており、5年ぶりの甲子園を目指して、全国で通用するさらなる成長を期待したい。
日大三ゾーンには、同じブロックに國學院久我山、日野、そして準決勝の相手となるブロックには早稲田実業、桜美林、八王子学園八王子、佼成学園、東海大菅生と強豪校が勢揃いしました。
清宮選手(現日本ハム・ファイターズ)が抜けたチームを支え、1年夏から4番に座る野村大樹捕手兼内野手(3年)擁する早稲田実業は投打にバランス良く、今春準決勝で敗れた
日大三への雪辱に燃える。日大三の牙城を崩すには今激戦ブロックを勝ち抜き準決勝を迎える必要があり、非常に厳しい組み合わせになったと言えます。
このブロック中でも注目は、ノーシード校で虎視眈々と上位を狙うのは佼成学園です。昨秋の都大会準優勝した佼成学園は、投打ともに戦力充実しています。佼成学園は、昨秋の東京大会決勝8回まで日大三に1点リードしながら、9回表にまさかの8失点の逆転負けを喫してセンバツ出場を逃しています。早稲田実業や八王子が並ぶ激戦ブロックに入りましたが、44年ぶりの甲子園出場を目指します。
反対のゾーンは創価、国士舘が順当に勝ち上がってくるでしょうか。草薙柊太、石井崚太、井田尚吾(すべて3年)の左腕トリオ擁する国士舘、強力打線の創価も頂点を目指します。
対抗馬は、日大鶴ケ丘、明大中野八王子、東大和です。昨夏の代表の東海大菅生、最速150キロを超える勝又温史投手(3年)擁する日大鶴ケ丘も力は十分です。
春のブロック予選.淵江戦で22奪三振をマークした都立東大和南.吉岡桃汰投手(3年)も奪三振ショーに注目を集めそうだ。羽村第三中では軟式野球部に所属で、東大和南に入学時は一塁手でしたが、1年秋から投手に転向し、初のベンチ入りしました。最大の武器は、楽天松井選手を参考にしたスライダーです。
■前半戦の好カード
前半戦の好カードは、勝敗の予想を含みますが、次の試合を紹介します。
◇7月13日(金)
東大和南 vs 国士館 (八王子市民球場.第2試合)
◇7月15日(日)
早稲田実業 vs 早大学院 (八王子市民球場.第1試合)
◇7月17日(火)
八王子 vs 早稲田実業 (八王子市民球場.第1試合)
都市大高 vs 日大鶴ヶ丘 (市営立川球場.第1試合)
◇7月19日(木)
国学院久我山 vs 日野 (府中市民球場.第1試合)
◇7月20日(金)
明大明治 vs 明大中野八王子 (八王子市民球場.第2試合)
■地方大会の高校野球雑誌を紹介
「週間ベースボール」から別冊夏草号等として第100回全国高校野球選手権大会の地方大会を特集したものが次々と発行されるようです。
この夏に向けて高校野球をさらに面白くしてくれるガイドブックを片手に観戦してはいかがでしょうか。
◇東・西東京大会展望号 2018年 (週刊ベースボール 6/30号 別冊立夏号) 発売中
◇東・西千葉大会展望号 2018年 (週刊ベースボール 7/27号 別冊夏草号) 7月4日(水)発売予定
◇南・北埼玉大会展望号 2018年 (週刊ベースボール 8/2号 別冊夏星号) 発売中
◇南・北 神奈川大会完全ガイド 2018年 (週刊ベースボール 6月20日号増刊) 発売中
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