観戦記 2018 夏 - 県・選手権 -

2018夏の高校野球 北神奈川大会準決勝 慶應義塾 vs 東海大相模 -2018.07.27-

投稿日:2018年7月27日 更新日:

2018夏 高校野球 北神奈川大会 慶應義塾vs東海大相模

ついに今日7月27日(金)は、会場を横浜スタジアムに移して行われる神奈川大会準決勝の観戦に行きました。会社はお休みです。

準々決勝は両校ともに以下の接戦を勝ち上がり、特に東海大相模が苦戦したのは予想外でした。もう準々決勝まで来ると、どこが勝つか負けるかは紙一重すぎて、もう分かりませんね。

(7月24日結果)
慶應義塾  6-4 桐蔭学園
東海大相模 9-8 相模原

2017夏の高校野球 選手権神奈川大会 準決勝 @横浜スタジアム

北神奈川大会準決勝・第1試合は、今春センバツ出場校同士の『慶應義塾vs東海大相模』の対決となりました。

選抜大会ベスト4進出、関東大会出場と実力が抜きん出て、結果を残している東海大相模。一方、甲子園で1勝できずさらなる成長を目指してきた慶應義塾、面白い試合になることは間違いありません。

事実上の決勝ともいえるかもしれません。

2018夏 高校野球 北神奈川大会 慶應義塾vs東海大相模

通常より時間を早めて、8:50にチケット販売、開場が始まりました。さすがに平日ということもあり、まだバックネット裏の席には余裕がありました。

先週は酷暑でしたが、ここ2,3日は少し暑さが和らぎ、今日は”平年並みの夏”になりました。台風も近づいているせいか、雲の動きが速く風がもあり助かります。

選手たちにも熱い、全力プレー期待します。

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2018夏 高校野球 北神奈川大会 慶應義塾vs東海大相模

慶應義塾 7-4 東海大相模 慶應打線が東海大相模.齋藤投手を打ち崩し決勝進出 生井選手が10奪三振・3打点と投打に活躍

◆第100回全国高等学校野球選手権記念 北神奈川大会 準決勝

2018年7月27日(金)

TEAM 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
慶應義塾 0 0 2 4 0 0 1 0 0 7 13 1
東海大相模 0 1 0 0 1 0 0 0 2 4 12 0

(試合時間2:40 開始11:04、終了13:44 横浜スタジアム第1試合)

【慶】生井、渡部-善波

【東】齋藤、諸隈、紫藤、野口-井上

▽三塁打 生井【慶】

▽二塁打 井上2、小松、上杉【東】

2018夏 高校野球 北神奈川大会 慶應義塾vs東海大相模

◇戦評

慶應義塾vs東海大相模の先発は両チームともエース同士となりましたが、慶應義塾打線が東海大相模の齊藤礼二投手(3年)を打ち崩して、最終回相模の追い上げを届かず、7-4で慶應義塾が勝利して決勝進出を決めました。

慶應義塾の生井惇己(3年)が4回満塁で自ら中翼越えの三塁打を放ち、9回2アウトまでに投げ切り、12安打を浴びながらも10奪三振と投打に活躍しました。春から比べるとストレートの球威、コントロールがともに抜群に成長を遂げており、大きく切れるスライダーが冴えた。内外角を広く使いピッチングの幅が広がったといえます。

チームとしても、打線は長打はありませんでしたが、13安打とどこからでもヒットが出る打線に成長しています。守備も遊撃手宮尾将君(3年)を中心とした堅実な守り、外野陣の位置取りの良さなど、慶應義塾の勢いが感じられる試合でした。

試合の流れを振り返ります。初回、両エースの立ち上がりは走者を出しながらも無得点。しかし次の2回には動きがありました。

2回表.慶應義塾は4番.廣瀬隆太君(2年)からの打席、その4球目ピッチャー返しの打球は齋藤投手の胸・腹部に直撃する内野安打となりました。治療のため、試合が中断されるほど強烈なものでした。2回表はその後、問題なく抑えた齋藤投手でした。

しかし全く問題ないかどうか、最後まで投げれるかは不安な要素を抱えた状態での試合展開となることは必須です。その裏の東海大相模は、まだ2回なのに門馬監督がベンチ前の円陣を組んで指示を出していました。

2回裏、東海大相模は2番.山田拓也君(3年)の左翼前安打で1点を先制。しかし、ここで「走塁ミスが2つ」、東海大相模らしくないと思いました。

1つめは、2アウト1、2塁で1番.小松勇輝君(3年)の打球が内野への飛球となり、生井投手が太陽が目に入りボールを見失いエラーしたのですが、2塁走者が3塁止まりとなった場面。2アウトなので本塁まで到達していてもおかしくない飛球の高さ(滞空時間)がありました。

2つめは、このエラーで2アウト満塁となり、右翼前安打で2塁走者が3塁-本塁間に挟まれてタッチアウトになった場面です。誰が見ても無謀な本塁突入で、本人意思か、三塁走者コーチ指示だったのでしょうか(よく分かりませんでした)。

このミスがあとあと響かなければと思いましたが、次の3回表.慶應義塾は1アウト満塁と攻めて、ワイルドピッチで同点に追いつき、3番.下山悠介君(3年)の中翼後ろへの犠飛で逆転。試合が動き出し、打撃戦の模様を感じ始めました。

慶應義塾 スタンド応援団

4回表、東海大相模の齊藤投手が慶應打線につかまり、5番.根岸辰昇君(3年)の右翼前安打、7番吉川海斗君(2年)と8番善波力君(2年)が四死球を選び、1アウト満塁。

そこで迎えるは9番生井君でしたが、カウント2-1からの4球目のストレートを見事にとらえて、中翼越え三塁打を放ち走者一掃で4点差としました。なおも2番.大川裕也君(3年)が中翼前タイムリーを放ち、点差を広げました。

5回に東海大相模が1点を返しますが、前半5回で6-2と慶應義塾が主導権を握る試合展開となりました。

6回以降の後半は、慶應生井投手は東海大相模の強力打線に走者を出されながらも粘りの投球、7回は見事な3者三振をとりました。東海大相模は、4回の齊藤投手降のあと、諸隈惟大(1年)、紫藤大輝(2年)、野口裕斗(2年)と継投して慶應義塾の追加点を1点に抑えました。

最終回(9回裏)、東海大相模は2点追加しましたが、反撃はそこまで。生井投手と3番.森下翔太君(3年)との対決は実に見応えがありました。生井投手が雄叫びを上げるほどの素晴らしい奪三振でした。

最後はリリーフ登板した渡部投手がタイミングを外す多彩な変化球で三振を奪い試合終了、7-4で慶應義塾が勝利する結果となりました。

慶應義塾は2年ぶりの決勝進出。

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◇テーブルスコア

score_201807271

※スコアの付け方は自己流の部分があります。間違いもあると思いますが、ご了解下さい。

◇メンバー

《打撃》

【慶應義塾】
[6] L 宮尾  6 4 1 1 0 1 0 0 1 0
[8] L 大川  8 5 0 2 1 0 0 0 1 0
[5] L 下山  5 5 0 1 1 0 1 0 1 0
[3] R 廣瀬  3 ② 5 0 2 0 0 0 0 1 0
[8] L 根岸  8 5 2 2 0 0 0 0 0 0
[4] R 奥村  4 3 0 1 0 0 1 0 0 0
[9] R 内藤  17 - - - - - - - - -
9 L 吉川  13 ② 1 1 0 0 0 0 1 1 0
PH 9 R 石田  9 2 0 1 1 0 0 0 0 0
[2] R 善波  2 ② 3 2 2 0 0 0 1 0 0
[1] L 生井  1 2 1 1 3 0 2 0 0 0
1   渡部  10 - - - - - - - - -
【東海大相模】
[6] L 小松  6 4 0 1 0 0 0 1 0 0
[4] L 山田  4 5 1 2 1 0 0 0 1 0
[8] R 森下  8 4 1 1 0 0 0 1 2 0
[7] L 上杉  7 5 1 2 0 0 0 0 2 0
[5] R 吉田  5 5 0 1 1 0 1 0 2 0
[2] L 井上  2 5 1 3 2 0 0 0 0 0
[3] L 渡辺  3 5 0 0 0 0 0 0 1 0
[9] R 後藤  9 4 0 1 0 0 0 1 0 0
[1] L 齊藤  1 1 0 0 0 0 0 0 1 0
1 L 諸隈  10 ① 0 0 0 0 0 0 1 0 0
PH R 西川  15 ① 1 0 1 0 0 0 0 0 0
1   紫藤藤  13 ② - - - - - - - - -
PH L 梶山  18 1 0 0 0 0 0 0 0 0
1   野口  19 - - - - - - - - -

《投手》

【慶應義塾】
L 生井  1 8-2/3 42 140 12 4 10 4 4
L 渡部  10 1/3 1 4 0 0 0 0 0
【東海大相模】
R 齊藤  1 3-2/3 19 80 6 3 2 6 6
L 諸隈  10 ① 2-1/3 10 38 3 0 1 0 0
R 紫藤  18 ② 2 8 24 3 0 1 1 1
L 野口  19 ② 1 4 12 1 0 1 0 0

  ※最高学年以外の選手には丸数字で学年を表記

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