8月2日大阪フェスティバルホールにおいて、8月5日(日)から開催される第100回全国高等学校野球選手権記念大会、出場校56校の組み合わせ抽選会が行われました。
開幕試合は星稜(石川)vs藤蔭(大分)との対戦となりました。100回記念の始球式は1992年夏の5連続敬遠などで甲子園を沸かせた元巨人、ヤンキースの松井秀喜さんです。その母校である星稜(石川)がくじを引き当てたんです。
大会前に山下智茂星稜名誉監督と電話で「開幕戦をくじで引き当ててください」と冗談半分で話していたという。すごいと言うしかない。
選手宣誓は近江(滋賀)の中尾雄斗主将(3年)に決まった。
今春センバツ優勝校で史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)は、第2日に作新学院(栃木)と対戦する、いきなりの強豪校同士の好カードとなりました。
昨夏埼玉県へ初めて優勝旗を持ち帰り、この夏、史上7校目の連覇を目指す花咲徳栄(北埼玉)は第4日に鳴門(徳島)と対戦、また1大会6本塁打の大会新記録を作りヒーロー.中村奨成(現広島)を生んだ準優勝の広陵(広島)は第8日に二松学舎大付(東東京)と対戦します。
大会期間は5日から17日間予定(雨天順延、準々決勝翌日の休養日1日を含みます)。
各地区を勝ち抜いた全国56代表校の初戦(1回戦、2回戦、3回戦)の組み合わせトーナメント表と対戦カードは以下の通り。
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組み合わせ
1-3回戦トーナメント表
■トーナメント表 : 2018natsu_tournament
1回戦から3回戦までのトーナメント表です(高野連HPより引用)。3回戦終了、準々決勝終了後、勝利校主将が試合後に順次くじを引いていきます。
日程・対戦カード
▼第1日 :8月5日
開会式(9:00)
▽1回戦
第1試合(10:30) 藤蔭(大分)-星稜(石川)
第2試合(13:00) 済美(愛媛)-中央学院(西千葉)
第3試合(15:30) 慶應義塾(北神奈川)-中越(新潟)
▼第2日 :8月6日
▽1回戦
第1試合( 8:00) 山梨学院(山梨)-高知商(高知)
第2試合(10:30) 作新学院(栃木)-大阪桐蔭(北大阪)
第3試合(13:00) 北照(南北海道)-沖学園(南福岡)
第4試合(15:30) 旭川大高(北北海道)-佐久長聖(長野)
▼第3日 :8月7日
▽1回戦
第1試合( 8:00) 佐賀商(佐賀)-高岡商(富山)
第2試合(10:30) 智弁和歌山(和歌山)-近江(滋賀)
第3試合(13:00) 前橋育英(群馬)-近大付(南大阪)
第4試合(15:30) 益田東(島根)-常葉大菊川(静岡)
▼第4日 :8月8日
▽1回戦
第1試合( 8:00) 日南学園(宮崎)-丸亀城西(香川)
第2試合(10:30) 金足農(秋田)-鹿児島実(鹿児島)
第3試合(13:00) 大垣日大(岐阜)-東海大熊本星翔(熊本)
第4試合(15:30) 花咲徳栄(北埼玉)-鳴門(徳島)
▼第5日 :8月9日
▽1回戦
第1試合( 8:00) 横浜(南神奈川)-愛知産大三河(東愛知)
第2試合(10:30) 花巻東(岩手)-下関国際(山口)
第3試合(13:00) 創志学園(岡山)-創成館(長崎)
第4試合(15:30) 興南(沖縄)-土浦日大(茨城)
▼第6日 :8月10日
▽1回戦
第1試合( 9:30) 敦賀気比(福井)-木更津総合(東千葉)
第2試合(12:00) 日大三(西東京)-折尾愛真(北福岡)
第3試合(14:30) 羽黒(山形)-奈良大付(奈良)
▼第7日 :8月11日
▽1回戦
第1試合( 8:00) 龍谷大平安(京都)-鳥取城北(鳥取)
第2試合(10:30) 明石商(西兵庫)-八戸学院光星(青森)
▽2回戦
第3試合(13:00) 報徳学園(東兵庫)-聖光学院(福島)
第4試合(15:30) 白山(三重)-愛工大名電(西愛知)
▼第8日 :8月12日
▽2回戦
第1試合( 8:00) 二松学舎大付(東東京)-広陵(広島)
第2試合(10:30) 浦和学院(南埼玉)-仙台育英(宮城)
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第3試合(13:00) 星稜(石川)-済美(愛媛)
第4試合(15:30) 慶應義塾(北神奈川)-高知商(高知)
好カードと注目選手
強豪校同士の対戦カードなど気になる注目カード、将来性抜群でプロ野球ドラフト候補などの注目選手を紹介します。ガイドブックも紹介しますので、TV観戦にも役立ちます。
注目対戦カード
作新学院(栃木)-大阪桐蔭(北大阪) : 第2日第2試合
大阪桐蔭は、2年前の優勝校.作新学院と対戦する。春夏連覇を経験したチーム同士が激突するのは大会史上初。
140キロ台後半の直球を投げ込む根尾、柿木君の両右腕らの投手陣に、打線も中川、藤原、根尾君らが並ぶ中軸を中心に史上最強チームといわれる。総合力が高い大阪桐蔭に作新学院が挑戦者として臨む試合、どう大阪桐蔭を攻略するか見ものです。
創志学園(岡山)-創成館(長崎) : 第5日第3試合
U-18高校日本代表候補の投げ合いに注目です。創志学園のエース右腕.西君は最速150キロの直球に、切れるスライダーが持ち味。昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭に土をつけて準優勝、今春センバツ・ベスト8の実績をもつ創成館は、エース左腕.川原君が健在、長身から投げ下ろし打ちづらい。
73年前、長崎に原爆が投下された日、8月9日(第5日目)。平和を願う“特別な日”に長崎.創成館が初戦を飾れるか。
報徳学園(東兵庫)-聖光学院(福島) : 第7日第3試合
戦後最長となる12年連続出場の聖光学院は8年ぶり出場、U-18日本代表候補の遊撃手.小園を擁する報徳学園と対戦する。どちらも試合巧者で、好試合が見られそうです。
浦和学院(南埼玉)-仙台育英(宮城) : 第8日第2試合
浦和学院は仙台育英戦でリベンジを誓います。2013年夏.1回戦で上林誠知外野手(現ソフトバンク)らを擁して11-10で春夏連覇を狙う相手にサヨナラ勝ちして以来の顔合わせだ。
浦和学院は本格派右腕・渡辺君、安定感のある右腕・河北君と投手層が厚く、走力・打力の攻撃が特徴の仙台育英がどう攻略してくるかが見どころです。
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注目したい選手
プロ野球注目のドラフト候補、注目する選手を紹介します。先日決定した侍ジャパンU-18代表第1次候補*1)もいっぱい甲子園に出場します。
*1)侍ジャパンU-18代表第1次候補:宮崎市で開催される「第12回 BFA U18アジア野球選手権大会」に出場する侍ジャパンU-18代表の第1次候補選手30名。以下★印。
報徳学園・小園海斗(3年)内野手 ★
U-15、U-18と2世代で日本代表に選出された大型遊撃手。高校通算37本塁打、守備力の評価も高い。
大阪桐蔭・根尾昂(3年)投手・内野手・外野手 ★
今大会最大の注目を集める野球センスの塊、二刀流選手。投手としては150キロ近い速球を投げ、俊足の遊撃手でもあり、外野も守れて、クリーンアップを張る長打力も持つ。
飛騨高山ボーイズ。
大阪桐蔭・藤原恭大(3年)外野手 ★
走攻守の総合力は非常に高い逸材的な選手。一発を打てる長打力もあり、俊足が売り。2年生ながら昨年第28回WBSC U-18野球ワールドカップ日本代表で1番トップバッターを務める。
大阪枚方ボーイズ出身。
大阪桐蔭・柿木蓮(3年)投手 ★
最速147キロのストレート。腕の長い投手で、球持ちが良く、打たせて捕る試合展開、試合をコントロールできる。
佐賀東松ボーイズ出身。
智弁和歌山・林晃汰(3年)内野手 ★
高校通算49発の長打力を誇る、智弁和歌山の打の中心選手。堅実な守備にも定評がある。智辯和歌山4番・文元洸成とのコンビは驚異の破壊力がある。
和歌山紀州ボーイズ出身。
創志学園・西純矢(2年)投手 ★
2年生でU-18日本代表第1次候補にも選出された。184センチの長身から150キロ近い速球と高速スライダーで勝負する右の速球派。ストレートの球速は150キロ。成長次第で来秋のドラフトの有力候補は必須。
創成館・川原陸(3年)投手 ★
昨年明治神宮大会準優勝を経て、全国区に躍り出た184cmの大型左腕。最速141キロで力のある球を投げ、縦横のスライダー、チェンジアップ、ツーシームといった変化球で幅を広げる。
長崎北シニア出身。
花咲徳栄・野村佑希(3年)投手・内野手・外野手 ★
昨年全国制覇したチームでも4番に座り、高校通算56本塁打のスラッガー。
大田リトルシニア出身。
横浜・万波中正(3年)投手・外野手
190センチ、89キロの恵まれた体格と身体能力を生かした長打力は大きな魅力。一時期不打撃振に陥っていたが、南神奈川大会の後半戦では本塁打を量産、スランプ脱出。投手としても140キロ台後半のストレートを投げる。
中央学院・大谷拓海(3年)投手・外野手
145キロのストレートを武器とするスリークォーター右腕。高校通算23発の4番でエースの二刀流選手。昨年関東大会優勝、明治神宮大会と今週選抜大会出場で全国区に。練習試合中にアクシデントがあったが、地方大会準々決勝から投手で復帰。
千葉船橋リトルシニア出身。
浦和学院・蛭間拓哉(3年)外野手 ★
2年生で浦和学院の4番を打ち、3回戦の県浦和戦では2打席連続ホームランを放った。 2回戦と合わせて8打数7安打3本塁打9打点。
浦和学院・渡邉勇太朗(3年)投手
188cmの長身から柔らかいフォームで130km/h台半ばのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップを投じる。 羽生市立東中学時代に全国大会出場。
日大三・日置航(3年)内野手 ★
走攻守ともにバランスよく、レベルが高い。強肩の遊撃手で、長打力もついてきた成長株。
上田南リトルシニア出身。
金足農・吉田輝星(3年)投手 ★
MAX150キロ超の速球が武器。秋田大会5試合を1人で投げ抜き、43イニングで57三振を奪う。
高岡商・山田龍聖(3年)投手
最速148キロを誇る左腕。長身から投げこむ直球は威力抜群。
横浜・斎藤大輝(3年)内野手
戸塚シニア時代はジャイアンツカップに出場。 横浜高校では1年生の春から1番セカンドとして出場。高い打撃と守備のセンスを平田監督も評価している。
横浜・板川圭矢(3年)投手 ★
軟式出身の左腕投手 。体は小柄だがばねのありそうな体に力を十分溜めて、伸びる速球を投げる。
栃木野木町立野木中学校
横浜・及川雅貴(2年)投手 ★
U15日本代表のエースとして世界大会で活躍。 中学3年生で既にMAX141kmのストレートを投げコントロールも抜群。匝瑳リトルシニア、第3回WBSC U‐15ワールドカップ/侍ジャパンメンバー 。最速143kmの伸びのある直球とスライダー、チェンジアップ。
横浜・小泉 龍之介(2年)内野手
鯖江ボーイズ時代は投打の二刀流として活躍、最速140㎞近い球速と120M近く飛ばす打撃が持ち味。
鯖江ボーイズ出身
慶應義塾・生井惇己(3年)投手
しなやかな腕の振りから伸びの良いストレートと、止まるようなチェンジアップを投げる好投手。今週のセンバツ出場、初戦敗退を経験。北神奈川大会、選抜ベスト4東海大相模戦を相手に素晴らしい投球を見せた成長株。
茨城常総リトルシニア出身。
慶應義塾・下山悠介(3年)内野手
1年から慶應義塾の1番に座る好打者。2年秋季からはクリーンアップに座り、長打力を魅せる。
千葉西リトルシニア出身。
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