2021春センバツ甲子園・第93回大会 コラム

2021選抜高校野球 出場校32チーム《投手力・守備力》分析

投稿日:2021年3月6日 更新日:

第93回選抜高校野球の出場校32校の公式戦の記録、データなど、数字を一般的な打率、防御率だけでなくいろんな角度で分析します。

出場校32チームの打撃、走力などの《攻撃力》、投手の各戦績、失策数などから《投手力・守備力》を『セイバーメトリクス』の評価方法も取り入れて分析、大会を展望していきます。

今回はチームの「投手力・守備力」を、防御率や失策率などから分析します。

チームだけでなく、個人毎の公式戦の成績データからの分析、注目する投手・打者の実力度もみていきます。以下をクリックしてご覧ください。

・チーム攻撃力    ⇒ 出場32校 《攻撃力》分析

・チーム投手・守備力 ⇒ 出場32校 《投手・守備力》分析  《本コラム》 

・個人投手成績    ⇒ センバツ注目投手 《投手力分析》

・個人打者成績    ⇒ センバツ注目打者 《打力・走力分析》

 

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投手力

投手力は「防御率」で通常は評価しますが、セイバーメトリクスで使用される「WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)」「K/BB(SO/BB)(Strikeout to Walk ratio)」を評価軸として入れてみました。

ここではチーム内複数投手の戦績からの数字で算出して、投手陣トータルのチーム投手力を評価してみます。

■防御率ランキング

防御率 = 自責点 ÷ 登板イニング数

1試合(9回(イニング))あたりの自責点数を表します。エラー等による失点は含みません。

  1. 北海(北海道)   : 0.53
  2. 明徳義塾(高知)  : 0.54
  3. 聖カタリナ(愛媛) : 1.05
  4. 東海大相模(神奈川): 1.23
  5. 県岐阜商(岐阜)  : 1.24

1週間500球以内の投球制限

大会運営でもタイブレーク制の導入、投球数の制限、大会中の休養日(予備日)の設定など、工夫が施されるようになってきています。昨年2020年のセンバツから投球数制限が適用予定でした。センバツは中止となりましたが、夏の都道府県独自大会から採用されてきました。

最近は従来の先発・完投型チームから、複数の投手を起用し、継投を重視するチーム、高校も増えています。
従来の先発・完投型は一人への負担が精神面でも身体面でも大きいため、まだ高校生である選手たちの将来を考えると負荷分散、リスク分散してトーナメントを勝ち抜く戦術が増えるといえます。

しかしながら、それは逆に選手人数があり投手層が厚くないと採用できない戦術、考え方でしかないため、トーナメント大会での日程の組み方の工夫も必要です。私立高校など一部の強豪校だけの甲子園になってはいけない、面白くないですから。

■新ルール(ガイドライン)の概要(高野連)
  • 大会期間中、1週間で1人の投手が投球できる総数を500球以内とする。実施は2020年選抜を含む春季大会から3年間を試行期間とする。
  • 同大会で3連戦を回避する日程を設定する。ただし、雨天などで日程変更の場合はやむを得ない。
  • 指導者と選手、部員、保護者が共有するため健康調査票の活用。
  • 積極的に複数の投手を育成するよう留意。大会や試合だけでなく、週1日以上の完全休養日を導入するなど配慮。

高校野球 スコア

WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)

「WHIP」は、簡単に言えば1イニング当たり何人ランナーを出すかという指標で、すなわち小さい数値の方が出塁を抑えて失点を少なくすることができます。

WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回

プロ野球では先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエース、1.20未満ならエース級です。ボーダーラインは1.40で、1.40以下は問題ありです。

1イニング単位なので、WHIPはショートリリーフの投手の評価により適しているといえます

■WHIPランキング

  1. 東海大甲府(山梨) : 0.774
  2. 北海(北海道)   : 0.779
  3. 明徳義塾(高知)  : 0.82
  4. 神戸国際大付(兵庫): 0.85
  5. 仙台育英(宮城)  : 0.873
  6. 県岐阜商(岐阜)  : 0.874

K/BB(SO/BB)(Strikeout to Walk ratio)

もうひとつ、「K/BB」とは、奪三振(K:strikeout)と与四球(BB:Base on Balls)の比率で、大雑把にはその投手の制球力がわかります。四球1個に対し三振をいくつ取ったかという数値になります。

K/BB = 奪三振 ÷ 与四球

投手個人でみれば、この数字がいい投手が「クローザーとしての資質があり」と考えることができ、3.5を超えると優秀な投手といえます。ここでは与四死球で算出。

K/BBランキング

  1. 天理(奈良)    : 6.4
  2. 県岐阜商(岐阜)  : 5.2
  3. 北海(北海道)   : 4.9
  4. 明徳義塾(高知)  : 4.8
  5. 市和歌山(和歌山) : 4.4

守備力

チームの守備力はいろんな要素があると思いますが、単純な数字で結果がみえる「1試合あたりの失策数」を失策率として比較しました。上位校は以下の通りでした。

■失策率ランキング

・1試合あたりの失策数(失策率) = 失策数 ÷ 試合数

○最少失策率 明豊(大阪)  : 0.13

●最多失策率 三島南(静岡) : 1.44  *21世紀枠

 

出場32チームの《投手力・守備力》 まとめ

防御率、そしてセイバーメトリクスの指標であるWHIP、K/BB等の「投手力」では、北海(北海道)明徳義塾(高知)がすべてにベスト5に入りました。また、WHIP6位の県岐阜商(岐阜)も高い投手力、守備力と言え、この3チームはディフェンス力の高いチームカラーを示しました。

失策率から見た「守備力」は明豊(大分)が1試合失策0.13個という圧倒的な数字でほぼ失策ゼロという強さを示しました。2位は0.44個、北海(北海道)、仙台育英(宮城)、東海大相模(神奈川)でした。

明豊は1試合あたりの盗塁や犠打数もベスト5以内であり、堅実なチームだろうことが読み取れます。明豊は個人的には打力が強いイメージでした。

 

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出場校32チームの戦績《投手・守備力》

*公式戦の戦績

・WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)
WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回
1イニング当たり何人ランナーを出すかという指標で、すなわち小さい数値の方が出塁を抑えて失点を少なくすることができることを表します。

・K/BB(SO/BB)(Strikeout to Walk ratio)
K/BB = 奪三振 ÷ 与四球
四球1個に対し三振をいくつ取ったかという数値。この数字がいい投手が「クローザーとしての資質があり」と考えられます。

校名 試合数 守備成績 投手成績 投手力
失策 失策数 投球回数 被安打数 奪三振数 与四死球 自責点 防御率 WHIP K/BB
北海
(北海道)
9 4 0.44 68 36 83 17 4 0.53 0.78 4.9
仙台育英
(宮城)
9 4 0.44 63 34 59 21 9 1.29 0.87 2.8
柴田
(宮城)
11 8 0.73 92 93 46 33 42 4.10 1.37 1.4
健大高崎
(群馬)
10 11 1.10 76 62 59 32 13 1.55 1.24 1.8
常総学院
(茨城)
10 7 0.70 73 58 66 19 17 2.09 1.05 3.5
東海大甲府
(山梨)
8 6 0.75 53 32 22 9 11 1.88 0.78 2.4
専大松戸
(千葉)
10 10 1.00 86 71 64 25 14 1.47 1.12 2.6
東海大相模
(神奈川)
9 4 0.44 66 47 75 23 9 1.23 1.06 3.3
東海大菅生
(東京)
8 6 0.75 50 25 48 22 10 1.80 0.94 2.2
中京大中京
(愛知)
12 13 1.08 95 63 85 24 24 2.27 0.92 3.5
県岐阜商
(岐阜)
10 6 0.60 109 82.3 67 13 15 1.24 0.87 5.2
敦賀気比
(福井)
9 7 0.78 82 74 66 27 20 2.20 1.23 2.4
上田西
(長野)
12 8 0.67 90 88 79 52 40 4.00 1.56 1.5
智辯学園
(奈良)
9 8 0.89 73 63 54 23 26 3.21 1.18 2.3
大阪桐蔭
(大阪)
11 5 0.45 74 52 59 17 19 2.31 0.93 3.5
市和歌山
(和歌山)
11 9 0.82 91 70 101 23 16 1.58 1.02 4.4
京都国際
(京都)
9 7 0.78 72 51 44 27 17 2.13 1.09 1.6
神戸国際大付
(兵庫)
10 7 0.70 87 47 88 27 12 1.24 0.85 3.3
天理
(奈良)
7 4 0.57 54 38 70 11 19 3.15 0.90 6.4
広島新庄
(広島)
10 6 0.60 63 78 64 20 12 1.71 1.56 3.2
下関国際
(山口)
10 12 1.20 88 64 71 32 20 2.05 1.09 2.2
鳥取城北
(鳥取)
7 3 0.43 61 51 30 38 23 3.41 1.47 0.8
明徳義塾
(高知)
8 4 0.50 67 43 57 12 4 0.54 0.82 4.8
聖カタリナ
(愛媛)
8 3 0.38 77 42 58 27 9 1.05 0.90 2.1
大崎
(長崎)
9 4 0.44 79 58 52 21 18 2.05 1.00 2.5
福岡大大濠
(福岡)
11 10 0.91 88 57 89 44 19 1.94 1.15 2.0
明豊
(大分)
8 1 0.13 61 48 76 28 14 2.08 1.25 2.7
宮崎商
(宮崎)
9 9 1.00 72 60 51 32 19 2.38 1.28 1.6
八戸西
(青森/21)
9 7 0.78 66 68 55 41 30 4.09 1.65 1.3
東播磨
(兵庫/21)
10 5 0.50 87 66 77 22 17 1.76 1.01 3.5
具志川商
(沖縄/21)
8 10 1.25 68 64 49 26 22 2.91 1.32 1.9
三島南
(静岡/21)
9 13 1.44 73 63 49 43 27 3.33 1.45 1.1

 

2021年センバツの気になる雑誌紹介

2020秋の県大会から地区大会の成績、さらには選抜甲子園出場校まで大予想されています。注目選手の情報も満載。
選抜大会特集号も発売されます。片手にとってみてください。

◇センバツ2021 第93回選抜高校野球大会公式ガイドブック サンデー毎日増刊

◇センバツ 2021 第93回選抜高校野球大会完全ガイド ベースボール・マガジン社

◇ホームラン2021年3月号 第93回選抜高校野球大会総合展望号 廣済堂出版

◇報知高校野球 2021年 1月号 報知新聞社

◇ホームラン2021年 1月号 廣済堂出版

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